長年、技術士二次試験の指導をしていると、どのような受験生が合格して、どのような受験生が不合格になるのかが明確に分かってきます。
合格者には合格者の、不合格者には不合格者の共通点があります。
「何年も技術士二次試験を受けているのに、なぜか合格できない…」 「一生懸命勉強して、論文添削も受けているのに、何が悪いのか分からない」
もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、この記事は耳が痛い内容かもしれません。しかし、今回お伝えする【考え方⇒行動⇒結果の法則】を理解し、実践できれば、技術士二次試験への合格確率は飛躍的に高まります。どうすれば技術士二次試験に合格するのか、その本質を説明していきます。
技術士二次試験の難易度とは?合格に必要な「偏差値70」の基準
最終合格率3%を突破するための難易度
技術士受験対策講座の運営をしているといろいろな受験生と接する機会があります。
技術士に合格するためには、合格率30%の一次試験に合格して、さらに合格率10%の二次試験に合格する必要があります。
最終的な技術士の合格率は 30% × 10% = 3% になります。
100人受験して3人しか合格しない試験です。
これを偏差値に換算すると「偏差値70」が必要です。
難易度だけで言えば、東京大学に合格するのと変わりません。

あなたの現在の「技術士偏差値」はいくつですか?
受験講座の受講生は、偏差値が35程度の人もいれば、50程度の人もいます。もちろん70以上の人もいますし、60程度の人もいます。
「技術士の試験に対して、普段どのようなことを考えているか?」 この内容に対して3分程度話をすれば、その人の現在の偏差値はすぐに分かります。
例えば、野球のバッティングについて、あなたとイチローが話をしたとします。 あなたはイチローのバッティング論について、話が嚙み合うと思いますか?
イチローの野球の偏差値を仮に70だとすると、素人の偏差値は限りなく30以下に近いと思います。超一流プロ野球選手と素人では、話が噛み合わなくて当然です。
イチローと野球のバッティング論について話を合わせようとするなら、自分の野球偏差値を70にするしかありません。
試験も同じです。あなたが技術士の試験に合格しないということは、まだ偏差値が70に満たないということになります。
まずは自分の現在の立ち位置(偏差値)を正しく知る必要があります。

技術士二次試験で合格するための【考え方⇒行動⇒結果の法則】
なぜ、合格者と不合格者で話が噛み合わないのか?
年収が1億円の人と年収が500万円の人とでは、お金の話が噛み合わないでしょう。なぜなら、年間に1億円稼ぐ方法と500万円稼ぐ方法(方法論)が根本的に違うからです。
ただし、年収500万円の人が「年収1億円の人の考え方」を受け入れてそれを実践すれば、近い将来にはその人の年収も1億円に近づくはずです。
■結果: 年収1億円というのは、その人が1年間で稼いだ金額(結果)です。
■行動: 結果は行動から生まれます。1億円稼ぐ行動をすれば1億円稼げるし、500万円しか稼げない行動をすれば500万円しか稼げません。
■考え方: そして、この行動は「考え方」から生まれます。
1億円を稼ぐ考え方をすれば、1億円を稼ぐ行動をして、結果として1億円を稼げます。500万円しか稼げない考え方をすれば、500万円しか稼ぐ行動をしないため、結果として年収500万円に落ち着きます。
論文試験では「考え方」を変えないと「結果」は変わらない
結果は行動したことにより発生します。行動が正しければ結果は正しいものになり、行動が間違っていれば結果も間違ったものになります。 これを【考え方 ⇒ 行動 ⇒ 結果の法則】といいます。
あなたが技術士の試験で不合格という結果になるのは、不合格になる行動をしているからです。そして、不合格になる行動をしているのは、不合格になる「考え方」をしているからです。
もしあなたが、今までの考え方を変えないまま試験に挑み続ければ、来年も同じ結果(不合格)になるでしょう。 偏差値35の考え方のまま、結果だけを「合格(偏差値70)」に変えようとしても不可能なのです。
技術士になりたければ、勇気をもって自分の間違った考え方を捨てることです。自分の悪いところと向き合う勇気を持つことです。その決意をするだけで、半分は合格しています。不合格を繰り返す人は、それができないだけなのです。

不合格を繰り返す受験生の共通点:なぜ成績の悪い人ほど「質問」しないのか
技術士試験で求められる「思考力」と人間性の関係
技術士の試験は、一次試験 ⇒ 二次試験 ⇒ 総監とステージが上がるごとに、暗記力よりも「思考力」を問われます。
そしてこの思考力は、実は「人間性」と深く結びついています。
たかがペーパー試験で人間性など関係ないと思う人もいるかもしれませんが、それは違います。 基本的に勉強とは、「分からない」ことを「分かる」ようにする行為であり、「理解できない」ことを「理解できる」ようにする行為です。
当たり前のことですが、不合格を繰り返す受験生ほど、この当たり前のところでつまずいているのです。
たとえば、あなたは1日何回、自分の「分からないこと」を調べていますか? 人の話を聞いたり、本を読んだり、仕事をする中で出てくる疑問に対して、きちんと向き合い調べている人はほとんどいません。
世の中は分からない事だらけです。ちょっとネットで調べようとか、誰かに聞いてみようとか、行動に移す人はほとんどいません。
でも、技術士の試験に1回で合格するような人は、必ず自分で調べるか、誰かに質問します。
論文添削講座で「質問しない人」は改善されない
私は日々、受験生の論文添削講座をしています。添削を受講生に返却するときには、必ず以下のメッセージを添えています。
「添削の指摘事項をよく読んで理解してから修正してください。理解しないで修正しないでください。よく読んで理解できなければ質問してください。」
しかし、なかなか合格できない(成績が伸びない)人は、ほとんど質問してきません。よく理解しないまま、なんとなく論文を修正して再提出してきます。
「分からない」を「分かる」にする努力をしない。「理解できない」を「理解できる」にする努力をしない。 つまり、「分からない」「理解できない」という自分の現状を素直に認めて、謙虚になって改善するという人間性に欠けてしまっているのです。
素直さや謙虚さというのは、知力ではなく「人間性」の問題です。「素直に、自分のダメなところと向き合う」ことができない人の特徴に、「他者から評価を受けるのを嫌がる」ということがあります。添削の結果を素直に受け止められないというのもそれに当たります。
評価するのは自分ではなく「試験官(他人)」
技術士二次試験は論文の試験です。受験生が論文を書いて、試験官がそれを読み採点します。 自分でどれほど「素晴らしい論文だ」と思っても、試験官がそのように評価しなければ合格しません。
そうである以上は、試験官がどのように考えて評価しているか、ということを常々骨身に沁みて理解する必要があるのです。
■講師の添削にきちんと耳を傾ける素直さを持つ
■講師からの指摘を客観的に受け入れる
これは人間性の問題でありながら、試験で成功する(そして仕事で結果を出す)のに必要な非常に重要な要素です。
真に「頭がいい人」は、素直で謙虚でなければ結果が出せないことをわかっています。素直で謙虚だからこそ学びが深まり、どんどん賢くなっていくのです。合格したいのであれば、技術の知識だけでなく、人間性を高めていかないといけないのです。
まとめ:人間性を高める意識が合格への最短ルート
技術士二次試験は、あなたの「技術者としての思考力」が試される場です。「分からないこと」から逃げず、他者(講師や試験官)の視点を素直に受け入れる人間性を意識してください。
少ない勉強時間で効率的に学び合格するには、合格する技術を習得する必要があります。その合格する技術を講座ではご指導させていただきます。
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