合格する人の頭の中
技術士の二次試験は論文の試験です。
しかも手書きです。
早くワープロ打ちにしてほしいと思いますが、それムリです。
理由は書きながら、次に書くことを考えているかどうかを試されているからです。
たとえば生産性向上の課題を挙げて、一番重要な課題を挙げて、解決策を挙げて、注意点を書くことが求められている問題があるとします。
この場合頭の中で
課題①:建設工事における省力化施工の推進
課題②:多様な人材の活用
課題③:社会資本整備から維持管理までの省力化の推進
最重要課題:課題①省力化施工の推進
解決策①:ICT技術の活用
解決策②:遠隔地からの施工管理
解決策③:入札制度での技術評価
注意点:必要な経費の増大
みたいなことを頭の中で考えます。
もしくは問題用紙の片隅に書いておきます。
そしてその詳細は頭で考えます。
詳細は量が多いので紙に下書きはしません。
時間がないので大まかな目次だけ書き出して詳細は頭の中で考えます。
論文を書きながら、次のフェーズに何を書くのかを考えます。
今書いていることは数分前に考えたことを書いているのです。
そして書きながら書いている文章が間違っていないかどうか添削します。
理由は時間が無いからです。
1文章書いて間違いがあったら、全部消して書き直さないといけないからです。
これすると結果的に1文章を2回書いているので、時間が2倍かかります。
だから書きながら文章の添削をして、同時に次に書くことを考えているのです。
場合によっては次に書くことと、次の次に書くことと、その次の次の次に書くことも同時に考えている時もあります。
つまり脳みその色々な部位を同時に動かしているような状態なんですね。
多角的な思考力を試されているのです。
脳みそのバックグラウンドで他の作業を並行して行っているのです。
ワープロだとすぐ書けてすぐ消せるのでこのような芸当はいりません。
合格論文を書く人の脳みその中はこのようにできています。
このような思考法をマインドマップといいます。
メモの取り方のようなものですが、フリーソフトがあるのでダウンロードして使ってみてください。
考えていることをマインドマップでまとめると、考えていることが視覚化できます。
文章の下書きにもできるし、スピーチの台本にもなります。
慣れてくるとマインドマップにしなくても、頭の中でできるようになります。
そうなればしめたものです。
書くことは2つだけ
また書いた論文は採点するために試験官が読みます。
①問題で要求していることが書いていない論文だと合格点はもらえません。
(読解力)
②何が言いたいのかわからない論文だと合格点はもらえません。
(コミュニケーション能力)
合格点をもらえない論文はこの2つのうちどちらかです。
もしくは両方です。
筆記試験で不合格になったら、一度勉強を止めて不合格の理由を考えてください。
読解力があるのにコミュニケーション能力がない人が読解力を付ける勉強をしても意味がありません。
コミュニケーション能力があるのに読解力がない人がコミュニケーション能力を付ける勉強をしても意味がありません。
不合格の原因を突き止めないと来年も不合格を繰り返す
不合格の原因が分からないまま勉強するのは、底に穴の開いたバケツで水を汲んでいる状態です。
これを「穴の開いたバケツ理論」と言います。
疲弊するだけで合格のための解決策になってないのです。
こんな人沢山います。
そのためには試験の解答用紙に書いた論文を再現しておく必要があります。
それを読んで読解力が足りないのか、コミュニケーション能力が足りないのかを理解してください。
勉強はその不合格の原因がわかってからしてください。
でもたいていの人は、自分が書いた論文の読み返しても不合格の要因が分からないと思います。
そのような場合はこちらまでご相談ください。
技術士受験相談
再現論文を読んで不合格の要因を探ります。
そのうえで今後どのような勉強をすればいいのかをアドバイスさせて頂きます。
面談はZoomにて行います。
技術士に合格したければ正しい勉強法を知り実践するだけです。
正しい勉強法が分からなければ自分で調べることです。
調べてもわからなければ知っている人に聞くことです。
不合格の要因はヒトそれぞれです。
YouTube見ていても勉強している気になっているだけで勉強になっていません。
自分の弱点に目を向けて次の資料を参考に勉強してください。
これらの資料をよく読み自分の弱点を補ってください。
弱点がなくなれば合格します。
冷静に考えれば技術士に合格することは難しくはないはずです。
冷静に考えずに動物の脳で考えるから合格しないだけの話なのです。
技術士合格に必要な偏差値は70です。
100人に3人しか合格しない試験です。
難関資格です。
東京大学に合格するのと変わりません。
難しい試験ですが、戦略が正しければ合格します。
それを知らない人が多いだけです。
知らなければ知っている人に教えてもらえばいいだけの話です。
参考:日本技術士会
技術士試験対策は横浜すばる技術士事務所
合格する論文の黄金法則