【表現の法則】技術士二次試験でA判定の論文を書くための合格メソッド

判定

技術士二次試験の筆記試験に臨む受験生の多くが、「どれだけ勉強しても合格基準(A判定)に届かない」「論文の書き方が分からない」という壁にぶつかります。

技術士二次試験は、単に専門知識の量を競う暗記テストではありません。問題の本質を捉え、自分の考えを正確な日本語でアウトプットする「論文記述式の試験」です。また、続く口頭試験も「考えて口頭で答える面接試験」であり、本質的にはどちらも「自分の考えを日本語で正しく表現する能力」が問われています。

本記事では、技術士二次試験で確実にA判定を勝ち取るための「表現の法則」と、不合格のループから抜け出すための思考法について徹底的に解説します。

参考:日本技術士会

目次

技術士二次試験は「正しい日本語の表現力」を試される試験

筆記試験と口頭試験の最大の違いは、自分の考えを「文章で書くか」「口頭で述べるか」というアウトプットの形式だけです。根底にある「日本語で専門知識と論理的思考を表現する」という本質は全く同じです。

そのため、技術士試験に合格するためには、日本語に堪能であることが絶対条件となります。ここで言う「日本語に堪能」とは、単に美しい文章が書けるということではなく、以下の2つの要素を満たしていることを意味します。

1.豊富な語彙力(専門知識とその背景の理解)
2.要求(設問)に対して、的確かつ論理的に伝える表現力

試験官に「この受験生は技術士としてのコンピテンシー(資質能力)を備えている」と判断してもらうためには、暗記した知識をそのまま吐き出すのではなく、問われていることに対して脳をフル回転させて考え、適切な日本語で表現しなければなりません。

A判定論文を生み出す「4つのプロセス」と脳のメカニズム

合格する論文(A判定)を書くためには、頭の中で行う作業のプロセスを正しく理解する必要があります。その基本となるのが、次の「4つのプロセス」です。

【試験前】 理解する ⇒ 暗記する

【試験本番】 考える ⇒ 表現する

「理解する」と「暗記する」は、試験会場に行くまでに終わらせておくべき事前準備です。そして試験本番で求められるのが、「考える」と「表現する」という実践作業です。しかし、多くの受験生がこの本番の訓練を怠り、ぶっつけ本番で論文を書こうとするため、合格ラインに届きません。

脳を酷使する「思考」から逃げてはいけない

「考える」という作業は、想像以上に膨大なエネルギーを消費します。

人間の脳の重量は体重のわずか約2%(1.2〜1.5kg程度)に過ぎませんが、1日に必要な消費カロリーの約20%をこの脳だけで消費していると言われています。プロの将棋棋士が、座って脳を酷使するだけで一局終えると体重が2〜3kgも減るという話は有名です。それほど「頭を使う」ことは疲れる作業なのです。

そのため、人間の脳は放っておくと、知らぬ間に楽をしようとサボり始めます。これが、思考を放棄して「理解を伴わない丸暗記」に頼ってしまう原因です。

合格する人と不合格を繰り返す人の思考パターンの違い

脳のサボり癖に負けてしまう人と、それを克服して人間の脳(論理的思考)でコントロールできる人の違いを以下の表にまとめました。

評価項目不合格を繰り返す人(サボる脳)A判定で合格する人(人間の脳)
学習の基本姿勢意味を理解せず、キーワードを丸暗記する背景や本質を「理解」してから記憶する
設問へのアプローチ問題文を深く読まず、用意した解答を当てはめる設問の意図を深く「考え」、的確に答える
論文の表現論理が破綻した、独りよがりの文章になる採点者に伝わる、論理的で明快な文章を書く
壁にぶつかった時できない理由を放置し、同じやり方を続ける専門家や合格者に教わり、やり方を修正する

土台となる「理解」がないまま暗記した知識は、試験本番の応用問題には一切通用しません。ベースがない状態で無理に文章を作ろうとするため、表現がめちゃくちゃになり、結果としてB判定やC判定に沈んでしまうのです。

「大砲の法則」を意識した準備が必要

ここで重要になるのが「大砲の法則」です。

大砲で遠くの的を狙うとき、的を直線的に正確に狙えば狙うほど、弾は重力によって的の下側に外れてしまいます。的に命中させるためには、重力で弾道が下がることを計算に入れ、あらかじめ「的よりも上」を狙って撃たなければなりません。

技術士試験も同様です。「これくらいで合格できるだろう」という自己基準(的)をそのまま狙っていては、本番のプレッシャーや想定外の設問という重力に引っ張られ、合格ラインの下に落ちてしまいます。合格するためには、常に合格基準よりも高いレベルの理解と表現力を目指して準備しておく必要があるのです。

なぜ「丸暗記」だけの受験生は不合格を繰り返すのか?

何回受験しても筆記試験で不合格になってしまう人には、共通する特徴があります。それは、「チンプンカンプンなキーワードや技術士法を、理解しようとせずに丸暗記している」という点です。

考えて理解することは脳を激しく消耗させるため、無意識にその疲労から逃れようとしてしまいます。その結果、「知識は豊富だが、使いこなせない物知り受験生」になってしまうのです。

では、自力で考えてもどうしても理解できないキーワードやコンピテンシーに直面したとき、どうすればよいのでしょうか?

不合格を繰り返す人は、この「理解できない」という根本的な問題を解決しようとせず、薄々無駄だと気づきながらも「自分ができる作業(ただノートに書き写す、丸暗記する)」に逃げてしまいます。

理解できないときの唯一の解決策は、「すでに理解している人に教えてもらうこと」です。

あなたの頭の中に「その概念を理解するためのプログラミング」がインストールされていない以上、一人で何時間悩んでも答えは出ません。正しいプログラミングを持っている指導者から教わり、正しい考え方を脳にインストールすることが、合格への一番の近道です。

短期間で確実にA判定を勝ち取る「合格する論文の黄金法則」

自分でゼロから合格するための論文の書き方や思考プロセスを構築しようとすると、膨大な時間がかかります。また、その方向性が間違っていれば、どれだけ努力しても実を結びません。

最短ルートで確実に合格するためには、すでに確立されている「合格する論文の法則」を学び、それを徹底的に身に付けることが最も賢明な選択です。

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まとめ:未来の自分を変えるための決断を

「過去と他人は変えられませんが、自分と未来は変えられます」

今のあなたの実力や結果は、過去のあなたの行動の総決算です。そして、未来のあなたの姿(技術士として活躍しているかどうか)は、「今、この瞬間のあなたの行動と選択」によって決まります。

今の自分が正しい行動、正しい考え方、そして正しい指導者を選ぶ決断を繰り返せば、未来の自分は確実に変わります。「合格して人生を変える」のではありません。「自分の人生(未来)を変えるために、今、正しい選択をして合格を勝ち取る」のです。

脳のサボり癖に負けず、「理解し、考える表現力」を身に付け、次の試験で確実にA判定を掴み取りましょう。

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所
代表:横浜すばる
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)

技術士一次試験、技術士二次試験、技術士総合技術監理部門とすべて1回で合格しました。
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