技術士二次試験に挑戦しているものの、「なぜか筆記試験で落とされてしまう」「せっかく筆記に通ったのに口頭試験で不合格になった」と悩んでいませんか?
実は、技術士二次試験で何度も不合格を繰り返してしまう人には、共通する決定的な原因があります。それは、技術力や知識の不足ではなく、「論理的思考(ロジカルシンキング)」の欠如と、根底にある「間違った価値観」です。
本記事では、17年以上の指導実績を持ち、一次・二次・総監のすべてを一発合格したプロの視点から、技術士二次試験合格に不可欠な「論理的思考力の身に付け方」と「不合格脳から合格脳へ変革させる方法」を徹底解説します。
参考:日本技術士会
技術士二次試験合格に「論理的思考」が絶対必要な理由
技術士二次試験は、単に「優れた技術や知識を持っていること」をアピールする場ではありません。試験の本質は、国家資格にふさわしい「高いコミュニケーション能力」と「論理的思考力」を備えているかを判定することにあります。
試験におけるコミュニケーションの本質とは?
多くの受験生が「コミュニケーション=対面での会話」と思い込んでいます。しかし、技術士試験におけるコミュニケーションは、試験形式によって以下のように定義されます。
■筆記試験(文章でのやり取り): 出題者が提示した問題文(問い)を正しく理解し、求められている解答を過不足なく論理的な文章で返すこと。
■口頭試験(会話でのやり取り): 試験官の質問の意図を正確に捉え、適切な結論と理由を端的に述べること。
つまり、どちらの試験であっても「相手の意図を正確に汲み取り、論理的に打ち返す」という基本プロセスは全く同じなのです。これができない受験生は、どれだけ素晴らしい専門知識を書いても不合格となります。
不合格者を量産する「価値観」というモンスターの正体
なぜ、多くの優秀なエンジニアがこの基本でつまずいてしまうのでしょうか。その原因は、受験生の心に潜む「間違った価値観(思い込み)」にあります。
「優秀なエンジニアほど陥る」不合格の罠
不合格を繰り返す人の多くは、以下のような間違った価値観を持っています。
■「技術士試験なのだから、誰も思いつかないような高度な技術論を書かねばならない」
■「自分のこれまでの実績や得意分野をアピールすれば評価されるはずだ」
このような価値観に縛られると、脳が勝手に問題文を歪曲して解釈し始めます。試験官が「Aについて述べてください」と言っているにもかかわらず、自分の都合の良い「B(得意分野)」にすり替えて解答してしまうのです。
動物の脳(ヒューリスティック)で問題文を読んでいませんか?
人間には、複雑な問題を直感や過去の経験則で処理しようとする「ヒューリスティック(直感性)」という脳の機能があります。いわば「動物の脳」の働きです。
■思い込み・勘違い: 「きっとこういう意味だろう」と先走る
■妄想・願望: 「自分の得意なこのネタを盛り込めば点数が上がるはずだ」と期待する
客観的な事実に基づかず、主観(感情や願望)で論文を書いてしまう状態こそが、不合格の最大の原因です。
合格する人と不合格になる人の思考・行動パターンの比較
| 評価項目 | 合格する人の思考・行動(合格脳) | 不合格になる人の思考・行動(不合格脳) |
| 問題文の読み方 | 感情を排除し、出題者の意図を客観的に100%正しく読み解く。 | 思い込みや願望、過去の経験則(ヒューリスティック)で都合よく解釈する。 |
| 論文の構成 | 問いに対して結論から答え、論理的な整合性(因果関係)を重視する。 | 自分のアピールしたい技術や実績を詰め込み、論点が脱線する。 |
| 指摘への対応 | 自分の非を認め、他者からの客観的なフィードバックを即座に吸収する。 | 「自分は正しい」というプライドが邪魔をし、同じミスを繰り返す。 |
| 試験の捉え方 | 合格は通過点であり、その先のキャリアを見据えて行動している。 | 「試験合格」そのものがゴールになり、視野が狭くなっている。 |
古い価値観をアップデートする「覚悟」が合否を分ける
不合格から脱却するためには、長年培ってきた自分の「やり方」や「考え方の習慣(古い価値観)」を捨て、合格する考え方へとアップデートするしかありません。
納得しても「行動」が変わらない人間の弱さ
多くの受験生は、指導者から論文の悪いところを指摘されると、その場では「なるほど」と納得します。しかし、次の機会にはまた同じ間違いを犯した論文を書いてきます。
なぜなら、人間の脳は「自分の考えは常に正しい」と根拠なく信じ込みたがる性質があるからです。
自分の非を認め、本当に考え方を変えられる人は、不合格者全体のわずか10%程度と言われています。つまり、「周囲と同じ普通のまま」では変わることはできません。合格するためには、良い意味で「今までの自分を捨てられる、覚悟を持った人」になる必要があるのです。
視座を高める「大砲の法則」
自分を変革し、確実に合格を勝ち取るためには、意識の壁(目標設定)を高くすることが不可欠です。これを私は「大砲の法則」と呼んでいます。
【大砲の法則(目標設定のイメージ)】
高み(技術士の先にある未来)を狙う 🚀
🎯 [目標:技術士合格]
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====================(不合格の重力)====================
的を直接狙うと、重力で下に落ちて届かない
遠くの的に大砲の弾を当てようとするとき、的を真っ直ぐ狙うと、重力によって弾は的の下に落ちてしまいます。確実に的に当てるためには、的よりも遥かに上を狙わなければなりません。
技術士試験も同様です。「技術士に合格すること」だけを目標(的)にしていると、試験の難易度やプレッシャーという重力に負け、合格点に届きません。「技術士資格を取得して、社会にどう貢献するか」「その先にどんなキャリアを築くか」という高い視座(的の上)を目指して勉強している人こそが、結果として二次試験を軽々と通過していくのです。
短期間で確実に合格する「論文の黄金法則」をインストールせよ
自分の考え方をゼロから構築し、試行錯誤していては、どれだけ時間があっても足りません。間違った方向に努力を続けてしまえば、多大な時間とお金をドブに捨てることになります。
最短ルートで合格するための賢い戦略は、「すでに確立されている合格者の価値観(フレームワーク)」をそのまま自分にインストールすることです。
当「Yokosuba技術士受験講座」では、私が一次・二次・総監をすべて一回で合格した際に実践したノウハウを体系化し、受験対策資料および個別指導として提供しています。
まとめ:過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる
心理学者エリック・バーンの名言にある通り、「過去と他人は変えられませんが、自分と未来は変えられます」。
現在のあなたの状況(これまでの不合格という結果)は、過去のあなたの考え方と行動が積み重なったものです。であれば、未来のあなた(技術士合格)を変えるためには、今この瞬間の「考え方」と「行動」を変えるしかありません。
「合格したから人生が変わる」のではありません。「自分の人生(未来)を変えるために、今までの自分を捨てて、合格する行動を選ぶ」のです。
正しい論理的思考力を身に付け、間違った価値観をアップデートし、次回の試験で確実に栄冠を勝ち取りましょう。



