技術士論文添削の講師と受講生のやり取り

赤レンガ
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受講生から初回論文骨子の提出

R4年度 建設部門 施工計画、施工設備及び積算 選択科目II-2-1 骨子
(設問1の解答)
本工事の特性は、鉄道に隣接した工事であることである。
理由としては、補強土壁工事の影響により事故等が発生した際に社会的影響が大きいからである。
技術士法第一条で述べられている「国民経済への発展」へのもっとも大きいからである。

検討すべき事項①:鉄道への近接施工対策(安全管理)
・事前に鉄道管理者と協議を実施し、近接程度の基準や管理項目及び管理値を設定する。
・安全確保のため、有資格者の配置、鉄道管理者の立会範囲の協議。
・工事関係者への鉄道の保安及び保全にかんする安全教育の実施。

検討すべき事項②:基礎地盤への地下排水工の適切な設置(品質管理)
・補強土壁の施工箇所は低地であり、水が集まりやすい。
・補強敷設箇所に地下排水工を適切に設置。
・施工時及び完了後まで鉄道への影響を防ぐことが出来る。

検討すべき事項③:補強土壁の用いる良質な盛土材の確保(施工方法)
・補強土壁の盛土材は砂質土が望ましい。
・現場で発生する切土は、粘土混じり砂質土が主体であるため材料を選定する土配計画が必要である。

(設問2の解答)品質低下の原因となるリスク
・盛土材と補強材の適合性に留意する。
・補強土壁が崩壊して、鉄道へ影響が生じること。マネジメントと留意点・事前ボーリング調査の実施し、土配計画を作成する。
・業務を効率的に進めるため、業務計画書を工事関係者に周知する。・毎週もしくは、各フェーズ毎に工程会議を実施し、進捗確認を行う。
・遅延している作業は、生産の5Sの配分を検討し業務計画書を変更する。
・変更計画書を作成し、関係者へ周知する。

参考:日本技術士会

講師からの添削

お疲れ様です、亀山です。

AAさん作成の骨子を確認しました。
参考論文を抜粋しただけになっています。

私の方で骨子例を作成しました。
骨子作成時に必要なのは
①論文の章ごとのタイトルを決める
 1.〇〇
  ①〇〇
  ②〇〇
②その章で書く内容を記入(箇条書きでよい)

なぜ骨子が重要かというと
本番では問題文を初めて読みます。そこで題意(問題文が要求していること)に
対応した構成を決める(タイトル)
※自分が書けそうな内容で、題意に沿っている内容を考える
中身を箇条書きで考える(こんな内容を書こうと思い浮かべ)
これをすることで、題意に沿った論文が書けるからです。

多くの人は用意していった内容をそのまま書きます。事前に問題はわからないため
似たような内容だとしても題意とずれてします。これではA判定になりません。

繰返しになりますが、必要なのは
問題文から骨子を作成する。⇒骨子を基に論文を作成する
という練習です。

西野さんの骨子は参考論文の抜粋なので、内容は間違っていませんが
必要な練習になっていないと思います。

模範論文をパクルのは重要ですが、あくまで考え方を真似してください。
もし同じ内容を書くのであれば、写すだけでは意味がないので内容について
インターネットで調べて理解して下さい。
例えば、補強土壁の盛土材はなぜ砂質土が望ましい?
    補強土壁はなぜ地下排水工が重要なのか?
自分の経験をもとに書く方が簡単なので、調べた結果自分の得意な分野と違えば
〇番目の章は自分が得意なこの内容に変えようなどと考えて
自分なりの骨子を作成していきます。

人の論文を丸暗記しても、本番では違う問題がでるので、自分で骨子を作る、骨子から論文を作る
能力を身につけなければ、合格論文は書けません。

ちなみに、必須A、専門B または 必須B、専門Aというのを何年も続けている人は
たくさんいます。こういう人は運が悪かったのではなく、題意に答える練習が足りていないのだと思います。

長々と書いたのはここが重要なところだからです。

先ほど業務経歴についてZoom打合せを予定しましたが
その時にこちらについてもお話したいと思います。

ご確認ください。

横浜すばる技術士事務所 亀山直人

受講生から2回目論文骨子の提出

1 . 補 強 土 壁 部 の 施 工 計 画 を 立 案 時 に 検 討 す べ き 事 項
①仮 設 工 の 設 置 に つ い て
 模 式 図 か ら 見 て と る に 、 補 強 土 壁 部 と 敷 地 境 界 が 近 く仮 設 工 等 の 設 置 の 際 に は 敷 地 境 界 を 越 え て の 施 工 が 想 定さ れ る 。 そ の た め 、 事 前 に 鉄 道 管 理 者 と 事 前 協 議 を 実 施す る 必 要 が あ る と 考 え る 。
②土 量 配 分 計 画 に つ い て
 本 工 事 に お い て は 、切 土(粘 土 混 じ り 砂 質 土:2 5万㎥ )し て 盛 土( 2 0万㎥ ) を 行 う 。 現 場 発 生 土 (切 土 ) を 流 用 し て 盛 土 を 行 う こ と が 想 定 さ れ る こ と か ら補 強 土 壁 の 施 工 に 適 し た 盛 土 を 行 う た め 、 適 切 な 土 量 配分 計 画 が 必 要 で あ る と 考 え る 。
③作 業 時 間 に つ い て
 鉄 道 へ 近 接 し て の 施 工 が 想 定 さ れ る こ と か ら 、 事 前 に鉄 道 管 理 者 と の 協 議 を 行 い 、 施 工 時 間 に つ い て 検 討 す る必 要 が あ る と 考 え る 。 工 種 に よ っ て は 騒 音 や 振 動 を 発 生さ せ る こ と も あ る た め 、 そ の 点 に つ い て も 事 前 に 協 議 を行 い 施 工 時 間 に つ い て も 検 討 す る 必 要 が あ る 。 ま た 、 監視 員 の 配 置 に つ い て も 検 討 す る 。

2 . 品 質 低 下 の 原 因 と な る リ ス ク と マ ネ ジ メ ン ト
①品 質 低 下 の 原 因 と な る リ ス ク
  現 場 発 生 土 ( 切 土 ) を 流 用 し て の 盛 土 が 考 え ら れ る が現 場 発 生 土 ( 切 土 ) は 粘 土 混 じ り 砂 質 土 の た め 、補 強 土 壁 の 盛 土 に 適 さ な い 粘 土 が 入 っ て し ま わ な い よ うに 適 切 な 土 量 配 分 計 画 が 必 要 あ る 。 適 切 な 盛 土 材 を 使 用し か っ た 場 合 は 、 補 強 土 壁 が 崩 壊 し 、 鉄 道 の 運 行 に 支 障が 発 生 し 、 社 会 に 与 え る 影 響 が 大 き い と 考 え ら れ る 。
②マ ネ ジ メ ン ト す る う え で の 留 意 点
  土 量 配 分 計 画 を 適 切 に 行 う た め 、 仮 置 場 を 設 置 し 盛 土に 適 し た 材 料 と そ う で な い 材 料 の 区 分 を 行 う 。 そ の 際 に誤 っ て 適 さ な い 材 料 を 持 ち 出 さ な い よ う に 立 て 看 板 等 を設 置 し て 区 分 を 明 確 に す る 。 業 務 を 効 率 的 に 進 め る た め工 事 関 係 者 に 業 務 計 画 書 を 周 知 す る 打 ち 合 わ せ を 行 い 、意 思 疎 通 を 図 り 品 質 不 良 が 発 生 し な い し よ う に 配 慮 す る毎 週 も し く は 各 フ ェ ー ズ に お い て 工 程 会 議 を 実 施 し 、 進捗 状 況 の 確 認 を 行 う 。 遅 延 し て い る 作 業 が あ れ ば 、 生 産の 5Sの 再 配 分 を 検 討 し 業 務 計 画 を 変 更 す る 。 ま た 関 係者 へ の 周 知 不 足 に よ る 手 戻 り 、 業 務 の 錯 綜 に よ る 作 業 の中 断を 防 ぐた め に 、 変 更 作 業 計 画 書 を 関 係 者 に 周 知 す る

3 . 補 強 土 壁 に異 常な 変形 が 発 生 し た対 応
  補 強 土 壁 の 崩 壊 に よ っ て 鉄 道 の 運 行 に 支 障 が 出 な い よう に す る た め に 作 業 を中 止し 、 発注 者 ・ 鉄 道 管 理 へ の報告 を 行 う 。 次 に 状 況 を把 握す る た め に 補 強 土 壁 の 変位 など の 計測 を 行 い 、 そ の結 果を 基 に 復 旧 対 策の 工法 に つ いて の 立 案 を す る 。 発注 者 ・ 鉄 道 管 理 者 と復 旧 対 策工 法 につ い て の利 害等 を調 整し 取 り ま と め 、復 旧工 事 を 進 め てい く 。 以 上

横浜すばる技術士事務所 亀山様

いつもお世話になります。受講生のAAです。
R4年度 建設部門施工計画Ⅱー2-1を骨子を基に論文を作成致しました。
添削指導をお願い致します。

論文の作成にあたっては、以下のことを意識して作成いたしました。
合格する論文の黄金法則のP31から出題内容(概念・出題内容・評価項目)
また、評価項目のコンピテンシーについては、専門的学識については設問(1)で問われ
マネジメントとコミュニケーションについては設問(2)、リーダーシップについては設問(3)
で問われていると認識して作成致しました。

講師からの添削

お疲れ様です、亀山です。

論文を添削しました。
添削内容をワードに記載しました。

内容については、ほぼOKです。
現時点でも合格レベルの論文になっています。

論文に必要な下記の項目を満たしています。
①問題文を読んで、問題文で要求されていることを答案に書くこと
②その内容が間違っていないこと
③内容が読んで理解できること
④文字数を満たしていること

設問の「本工事の特性を踏まえて重要なもの」
⇒鉄道への影響について、論文の全般にわたり述べられています。

また、マネジメントするうえでの留意点で、立て看板の設置と、具体的な事例を
記載しているのもよいです。
設問に
【(1)補強土壁部の施工計画を立案するに当たって検討すべき事項のうち】
とあるため、協議でなく、○○を検討する に修正してください。
詳細は添付資料ご確認ください。

指摘事項について修正後、送付してください。
その後、施工計画R4 Ⅱ-2-2の問題の骨子へ取りかかってください。
横浜すばる技術士事務所 亀山直人

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所代表
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)
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