令和4年度建設部門土質基礎Ⅱー1-4 論文の添削

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問題

Ⅱ – 1ー3軟弱粘性土地盤上に盛土を施工した場合に,短期的及び中長期的に生じる原地盤の沈下と沈下に伴う周辺地盤の変形についてそれぞれ説明せよ。また,沈下量の低減を目的とした2つ以上の対策原理について工法を挙げて説明し,それらを比較選定する際の観点を述べよ
参考:日本技術士会

解答

1 .原 地 盤 の 沈 下 お よ び 沈 下 に 伴 う 周 辺 地 盤 の 変 形
1 )短 期 的
 弾 性 的 な 挙 動 と な る 即 時 沈 下 が 発 生 す る . 影 響 は 盛 土直 下 の み で あ り , 即 時 的 に 沈 下 が 終 了 す る
2)中 長 期 的
 水 の 排 出 と 共 に 経 時 変 化 に 伴 っ て 沈 下 が 進 む , 圧 密 沈下 が 生 じ る . 水 の 移 動 を 伴 う た め , 沈 下 の 影 響 は 直 下 のみ な ら ず , 周 辺 に も 及 ぶ .
2.沈 下 量 低 減 を 目 的 と し た 対 策 原 理 お よ び 観 点
1 )固 化 工 法
 地 盤 に セ メ ン ト , 薬 液 , 生 石 灰 を 混 合 撹 拌 し , 化 学 反応 を 使 っ て 固 化 さ せ る こ と で 強 度 を 発 揮 さ せ , 沈 下 量 を低 減 す る 工 法 で あ る . 高 圧 噴 射 撹 拌 工 法 や 機 械 式 撹 拌 工法 が あ る . 有 機 物 が 多 い と 改 良 効 果 が 悪 く , 六 価 ク ロ ムの 溶 出 と い っ た 周 辺 環 境 へ の 影 響 に も 注 意 す る 必 要 が ある .
2)締 固 め 工 法
 地 盤 中 に 砂 杭 や 礫 杭 を 構 築 す る こ と で 地 盤 密 度 を 増 大し , 排 水 も 促 進 す る こ と で , 圧 密 沈 下 量 を 低 減 さ せ る 工法 で あ る . サ ン ド コ ン パ ク シ ョ ン パ イ ル 工 法 に 代 表 さ れる が , 騒 音 ・ 振 動 が 大 き い た め , 周 辺 環 境 へ の 影 響 に も注 意 す る 必 要 が あ る . な お , S A V E 工 法 は 回 転 圧 入 で静 的 に 締 め 固 め る の で , 低 騒 音 ・ 低 振 動 で の 施 工 が 可 能と な る .以 上

解説

この論文は令和4年度でⅡー1とⅡー2を合わせてB判定だった論文です。
今回はⅡー1-3についてどこが悪かったのかを解説していきます。

まず設問ではまず最初に以下が求められています。

軟弱粘性土地盤上に盛土を施工した場合に,短期的及び中長期的に生じる原地盤の沈下と沈下に伴う周辺地盤の変形についてそれぞれ説明せよ。

軟弱地盤上で短期的な変形と中長期的な変形の説明を求められています。
それについては明確にタイトルとしているのでわかりやすく説明しています。

次に求められているものは以下になります。

また,沈下量の低減を目的とした2つ以上の対策原理について工法を挙げて説明し,それらを比較選定する際の観点を述べよ

工法を挙げることとその説明が求められています。そして比較選定の観点が求められています。
この論文では工法として「固化工法」と「締固め工法」が挙げられています。
その説明らしきことも書かれています。
この点は減点はありません。

問題は比較選考する際の観点がどれなのかがわからないということです。
おそらく「固化工法」については

有 機 物 が 多 い と 改 良 効 果 が 悪 く , 六 価 ク ロ ムの 溶 出 と い っ た 周 辺 環 境 へ の 影 響 に も 注 意 す る 必 要 が ある .

この部分が比較選定する際の観点だと思われます。
でもどの文章が「比較選考する際の観点」なのかを明確にしなければ、読む側の採点官にはわかりません。
ここで減点されていると考えられます。
この場合は以下のように記述する必要があります。

比較選定する際は土壌汚染の観点から、有 機 物 が 多 い と 改 良 効 果 が 悪 く , 六 価 ク ロ ムの 溶 出 と い っ た 周 辺 環 境 へ 影 響することである。

たったこれだけの差でB判定の論文になっていると考えられます。
書いている内容は問題ないのに、書き方が悪いのでB判定になっている典型的な例です。
選択科目Ⅲで挽回してトータルで選択科目はA判定をとれたそうです。
技術士二次試験では問題文で求められている要求事項を確実に満たすように心掛けてください。

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所代表
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)
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