技術士二次試験の申込時に業務経歴票はノーチェック
技術士になりたければ技術士二次試験に合格しなければなりません。
技術士二次試験に合格するためには口頭試験に合格しなければなりません。
口頭試験の合格率は90%です。
口頭試験に合格するにはどのようにしたら不合格になるかを理解して、それを実践しなければいいだけです。
口頭試験に不合格になる要因は複数ありますが、一番残念なものは受験申込時に提出する業務経歴票の不備です。
技術士二次試験の申込時には業務経歴票のチェックは原則行っていないようです。
今までに申込み時において不備を指摘されたということを受験生から聞いたことはありません。
おそらく3万人近い受験生の業務経歴票をチェックする時間や人員がいないためでしょう。
ただし口頭試験において業務経歴票の不備を追及され不合格になった事例は沢山見てきました。
技術士二次試験の受験要件を満たしていない業務経歴票とは?
業務経歴票に不備があり口頭試験で試験官にしてきされて不合格になった事例を何度か見聞しています。
業務経歴票の不備で多いのは次の3つです。
■経験年数が足りない
■業務内容が技術士の受験資格を満たしていない
■業務内容の詳細が技術士にふさわしくない
他にもありますが、大きく分けてこの3つが不備の要因です。
技術士二次試験の受験資格
受験資格
技術士補となる資格を有し、次のいずれかに該当する者
(1) 技術士補として技術士を補助したことがある者で、その補助した期間が通算して次に定める期間((2)の期間を算入することができる。)を超える者。
・総合技術監理部門を除く技術部門 4年
・総合技術監理部門 7年
(2) 科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務を行う者(注1)の監督(注2)の下に当該業務に従事した者で、その従事した期間が技術士補となる資格を有した後、通算して次に定める期間((1)の期間を算入することができる。)を超える者。
・総合技術監理部門を除く技術部門 4年
・総合技術監理部門 7年
(注1)7年を超える業務経験を有し、かつ受験者を適切に監督することができる職務上の地位にある者。
(注2)受験者が技術士となるのに必要な技能を修習することができるよう、指導、助言その他適切な手段により行われるもの。
(3) 科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務に従事した期間が通算して次に定める期間を超える者。
・総合技術監理部門を除く技術部門 7年
・総合技術監理部門 10年(既に総合技術監理部門以外の技術部門について技術士となる資格を有する者にあっては7年)
なお、(1)~(3)のいずれにおいても学校教育法による大学院修士課程(理科系統のものに限る。)若しくは専門職学位課程(理科系統のものに限る。)を修了し、又は博士課程(理科系統のものに限る。)に在学し、若しくは在学していた者にあっては、2年を限度として、当該期間からその在学した期間を減じた期間とする。
参考:日本技術士会
よくあるのが大学院の経歴を算入しないでいる場合です。
大学院の経歴は2年を限度としていますが、まれに博士課程の4年を算入している方がいます。
また専門的応用能力ではない業務に従事されたと判断された場合は試験官に従事した期間から削除されつ場合があります。
自分の受験資格の(1)~(3)のどれに該当するのかを確認する必要があります。
また業務内容はどのようなものでも構わないというわけではありません。
「科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務」である必要があります。
従事した業務が「科学技術」ではない。
従事した業務が「専門的応用能力を必要とする事項」ではない。
従事した業務が「計画でも研究でも設計でも分析でも試験でも評価でも」ない。
このような場合は技術士二次試験の受験要件を満たしていない業務経歴票ではないと判断され口頭試験で不合格とされます。
業務経歴票は事前の準備がすべて
筆記試験はどのような問題が出題されるか事前に予想はできません。
それに比べ業務経歴票は100%事前の準備ができます。
また口頭試験の質問内容や解答も事前に100%の準備ができます。
事前に準備出来るものに対して準備しないで、事前に準備出来ないものに対して準備することはできません。
結局のところ技術士二次試験に合格しないのは100%自己の準備不足なのです。
横浜すばる技術士事務所では業務経歴票講座を開催しています。
詳しくはこちらから
この講座では「資料」「添削」「Zoom面談」により指導を行っています。
事前に100%の準備をするためには、専門の講師に指導してもらうのが一番の近道です。受講生にもよりますが、早い人で5日程度、遅い人でも1カ月程度で口頭試験に耐えうる経歴票が完成できます。
是非この機会に業務経歴票講座をご受講いただき、口頭試験の合格を確実なものにしてください。
技術士試験対策は横浜すばる技術士事務所
合格する論文の黄金法則