技術士第二次試験の申込みには、『業務経歴票』が必要になります。
ここに記載された業務経歴の経験年数から、受験資格があるかどうか確認するためです。
また、最終関門である口頭試験では、この経歴票をもとにして試験が行われます。
申込み時点では、口頭試験を意識した経歴票を作成するということはなかなかイメージしにくいものですが、いざ、口頭試験を受験するにあたって後悔することのないよう試験そのものと思って作成しましょう。
技術士にふさわしい業務とは
業務経歴については技術士にふさわしい業務を記載します。
では、「技術士にふさわしい」とは一体どういうことでしょうか。
技術士は『技術士法』で定められた資格ですので、技術士法を確認しましょう。
技術士の定義(技術士法第2条)
技術士とは、高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。
参考:技術士会https://www.engineer.or.jp/
つまり、技術士にふさわしい業務とは条文に該当する業務のことです。
これまでの業務経験を振り返り、該当する業務を棚卸ししてください。
業務名について
業務の記載には、実際の業務名ではなく、「〇〇の計画」や「△△の研究」など、下線部分のキーワードを末尾につけるようにします。
また、年数のカウントについては、実際の委託期間にこだわらず、その計画・準備や契約終了後の対応なども含めましょう。
この時、切れ目なく業務を担当してきたように記載することが重要です。
これで経歴票を埋めていきます。
必ず添削を受けること
経歴票は単なる受験資格の確認だけではなく口頭試験の質問事項として用いられますので、用意周到に作成しておく必要があります。
そのため、経歴票が出来上がったら必ず複数の技術士の方の添削を受けるようにしてください。
この時、取得年が古い方よりも最近取得された方を選びましょう。
(取得年が古い方はここ数年の技術士試験制度の変化に対応できていない方が多く、自慢話、思い込み、願望などが混在した指導を受けるハメになりかねません。)
有料講座の選び方
周囲に技術士がいない方は、有料講座の指導を受けることをお勧めします。
有料講座についてはインターネットで検索すれば複数の講座がヒットします。
どの講座がよいのかは受験者との相性もありますが、選択のポイントとして、
●受講料が安すぎる、高すぎる
●派手な謳い文句が多い
●講座の指導者が少ない
●「今年の技術士試験はこうなる!」など根拠のない情報をまき散らす
●資料請求した後の勧誘がしつこい
●電話までかけて勧誘してくる
などの講座はお勧めしません。
これらの講座は、技術士資格を業務上必要とする方への受験に対する不安に付け込んだ詐欺商法と私は思っています。
私自身も複数部門を取得していますが、その道のりにおいてはこうした詐欺講座に何度か引っ掛かり入金してきた苦い経験があります。
いかがでしたか。
技術士試験は宗教ではありません。
信じる者が救われるのではなく、正しい指導の下に効率よく勉強すれば普通に合格できます。
ぜひ、みなさん、がんばってください。
技術士試験対策は横浜すばる技術士事務所
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