不合格の原因がわかっても合格できないヒト達が存在する
技術士二次試験に不合格だった人から相談を受けました。
自分の論文のどこが悪いのか教えて欲しいという相談内容です。
論文を読むと明らかに不合格の要素があります。
論文の内容が悪いというよりも、その人の考え方が間違っています。
間違った考え方を正すように指摘しました。
「次からは、○○するように勉強します。」と回答がありました。
本人も不合格の原因が分かり、考え方を是正して来年は合格すると確信した様子でした。
翌年その人から不合格の報告を受けました。
そしてまた論文のどこが悪いのか教えて欲しいと相談を受けました。
論文を読むと不合格の原因は去年と同じものです。
その人の考え方が間違っています。
それが1年たっても是正されていません。
それを指摘すると「次からは、○○するように勉強します。」と回答がありました。
このようなパターンの人は沢山います。
そしてこのパターンの人はほとんどの場合同じ失敗を繰り返します。
なぜなら、この言葉はその場しのぎの言葉で問題を根本的に解決しようと思っている時に出るものではないからです。
不合格という結果を繰り返す理由
不合格という結果は、その人が合格するために良かれと思うことをした結果引き起こされています。
良かれと思ってしたことの結果になります。
これが前提条件になります。
これは非常に重要で悪かれと思ってやったことではないのです。
そのため、なぜ良かれと思ったのかを明確にしないと、また良かれと思い、同じ失敗を繰り返します。
不合格という結果だけを変えようとすると必ず失敗します。
結果は 考え方⇒行動⇒結果 の順序で起こります。
行動が同じであれば、同じ結果になります。
結果を変えるのであれば行動を変える必要があります。
考え方が同じであれば、同じ行動をします。
行動を変えようとすると、考え方を変える必要があります。
結果を変えたいのであれば、行動だけ変えても無駄になります。
人は正しいと思うことをするようにできていて、失敗につながった行動はその人が正しいと思って行動した結果になります。
根本原因である「考え方」を変えない限りその人は同じ失敗を繰り返します。
同じ失敗を繰り返す理由は、考え方を変えないからだと常に自問自答し認識しなくてはなりません。
何度も不合格になる人は「負のスパイラル」に陥っています。
一度このスパイラルに入ると抜け出すのは容易ではありません。
自分が正しいと思っていたことが間違いだと認める勇気が必要になります。
長年自分の中で常識だと思っていたルールが突然変わるので、受け入れることに大きな抵抗を感じます。
この抵抗がストレスとなり、結果を変えたいと思いながら考え方を変えられない人がほとんどです。
合格するには「考え方」をかえるしかない
古い考え方をアンインソールし新しい考え方をインソールする。
時間が経つにつれてその考えも古くなります。
インソールした考え方を常に最新のものにアップデートする。
特に現代は時代の流れが早くなります。
変化に対応する能力は技術士受験以外にも必要とされます。
考え方のアップデートできない人は、親や学校の先生からのしつけをよく守る人に多いのではないでしょうか。
「○○したらダメです。」
「わかりました。もうしません。」と約束をする。
会社でも上司に言われたことに対して「はい了解しました。」と何も疑問に思わずに無条件反射をする人に多いのではないでしょか。
常日頃から自分の頭で考え抜く力を身に付けなければなりません。
不合格になったら自分の考え方のどこが間違っているのかを確認する必要があります。
なぜそれを良かれと思ったのか明確にする必要があります。
考え方を修正する必要があります。
何回も不合格になる人はこの「考え方」という一番大事なところを無視しています。
なぜ良かれと思ったのかを明確にするために、前提条件や試験制度、問われている能力、なぜそのような判断をしたのかなどを調べる必要があります。
そのような細部にわたって明確に自問しないと問題の本質は見えてきません。
このような作業は非常に苦痛です。
ストレスになるため多くの人はこれらの作業を放置します。
そして必ず同じ失敗を繰り返します。
不合格になった時のストレスを考えると、問題が起きた時に「考え方」の修正作業をしっかりとするほうがよほどいいと思います。
自分の「考え方」のどこが間違っているのか、知りたい人は、下記の受験相談を受けてください。
最終的に自分の人生は自分で何とかしなければなりません。
間違った所を修正するには、正しいことを教えてくれる人を選ばなくてはなりません。
教えてもらう人を間違えると、すべてが間違えてしまいます。
過去と他人は変えられませんが、自分と未来は変えられます。
今の自分は過去の自分の総決算です。
未来の自分は今の自分の総決算です。
今の自分が正しい行動、正しい考え方を繰り返せば未来の自分が変わります。
合格して人生を変えるのではなく、人生変えるために合格するのです。
参考:日本技術士会
技術士試験対策は横浜すばる技術士事務所
合格する論文の黄金法則