技術士で副業するために最初に行うべき【重要な2つの要素】

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このサイトでは「副業とは給与所得者が個人事業主として収入を得ること」と定義します。
そして「個人事業主とは青色申告で開業している者」と定義します。
これはこのサイトでの言葉の定義です。
一般論とは違うことを理解してください。

技術士に限らず副業をするうえで最初にすべきことがあります。
それは2つあります。
■確定申告の準備
■受注先の確保

この2点です。

これは副業をする上では誰もが通らなければならない道です。
特に収入を増やそうとすると、この2点についてプロ並みの知識が必要です。
この2点がないと副業で稼げないし、稼いでも犯罪者になる可能性があります。
これからこの2点について説明します。

目次

確定申告の準備

給与所得者は会社が従業員に代わり税金を払ってくれています。
一方で個人事業主は自分で税金を払わなくてはなりません。
ここで税金とは所得税と住民税のことになります。
副業の収入から経費や控除を差し引いた所得から税金を払います。
所得に所得税率を掛けたものが所得税になります。
所得に住民税率を掛けたものが住民税になります。

所 得=収入-経費-控除
所得税=所得×所得税率
住民税=所得×住民税率

という計算式が出てきます。
この計算式は覚えておいてください。

確定申告でこの計算をしたものを税務署に提出します。
提出したあとに確定申告の金額を納税します。
住民税は後日請求書が送付されます。
請求書の金額を納税します。

確定申告をしない(以下無申告)とどうなるのか?

結論から言えば、金額にもよりますが「無申告=犯罪」という扱いになります。

「確定申告しなくても発覚することはないのでは?」と考えるかもしれません。
確定申告書の提出人数は約20万人です。
この膨大な数の中から税務調査に選ばれることは、可能性として低いと考えられます。
無申告が発覚しないまま逃げ切れる可能性の方が高いと思うかもしれません。

逃げ切れたときのメリットよりも、発覚したときのデメリットの方が大きいのです。
無申告がばれた場合は、下手をすると収入よりも多い納税額を請求されることもあります。
刑事罰になることもあります。

無申告が発覚した場合は、きちんと確定申告している人と差を付けなければなりません。
当然ながらペナルティーが発生します。

具体的には、本来納めるはずだった税額に延滞税と加算税が追加される形で罰を受けます。
脱税額が大きいなど悪質なケースでは、刑事罰になる可能性もあります。

無申告は必ずバレる

無申告は必ずバレます。
理由は税務署には「預金口座の閲覧権限」があるからです。
税務署は金融機関の預金取引の情報を照会することができます。
明らかに売り上げと疑われる入金が毎月発生している場合は、事業所得の申告がないとすぐに無申告だと疑われてしまいます
また入金相手の預金口座と照合もできます。
いまの時代はマイナンバーですべてが紐づいています。
AIの機能を使えば簡単に無申告者を特定できます。
税務署から逃げきることは100%不可能です。

そのため副業を開始すると同時に、もしくはそれ以前から確定申告の準備をしないとならないのです。

受注先の確保

個人事業主として収入を得るためには受注先を確保しなければなりません。
受注先がなければ収入がないからです。
受注先とは大きく分けて2つあります。
◆特定の企業もしくは個人
◆不特定の企業もしくは個人

この2通りです。

どちらが簡単か?
どちらが稼げるか?

どちらも一長一短があります。
2通りの稼ぎ方について考察していきたいと思います。

特定の企業もしくは個人から収入を得るには

特定の企業の場合

特定の企業の場合は高額な報酬が期待できます。
企業としてはお金が余っており、人材育成に廻す資金があるからです。

しかし副業するのには課題が山積みです。
まず本業であるサラリーマンを辞める可能性があることです。
当然講義や添削の指導などは平日に行う可能性があるからです。
また企業側も発注先の信用というものに目を付けます。
給与所得者の副業としての取引は難しいと思われます。
もちろん例外もありますが、いきなり特定の企業から収入を得るのは避けるべきだと考えます。

特定の個人の場合

一方特定の個人については高い報酬は期待できません。
それは資金力に乏しいからです。

横浜すばる技術士事務所では、数人の技術士の方にお仕事を依頼しています。
賃金は報酬としてお支払いしています。
お仕事の内容は、

●論文の添削講師
●技術士受験資料の作成
●オンラインによる模擬口頭試験の講師
●対面による模擬口頭試験の講師
●ホームページ記事作成
●受講講座の講師

などです。

講師を募集しています。
面談を実施し、お互いの合意があればお仕事を発注しています。
横浜すばる技術士事務所は会社ではありません。
個人事業主になります。
そのため高額な報酬は支払いできません。
受講生からの売上の一部を報酬に充てるので、高額な報酬は払えないのです。

但しメリットがあります。
それは横浜すばる技術士事務所で仕事を受注し納品することで「開業の仕方」を学ぶことができます。
報酬は安いかもしれませんが、お金を頂きながら開業の勉強ができます。
本来は開業の勉強をするには、高額な授業料を払う必要があるのです。
今すぐ沢山稼ぐことはできませんが、数年後に備えて勉強しることが最大のメリットです。

不特定の企業もしくは個人から収入を得るには

これは企業も個人も同じですが、ホームページを開設し、集客して商品やサービスを販売することになります。
特定の企業や個人から収入を得る場合は、ホームページは特に必要ありません。
メールや電話でやり取りすればいいだけになります。

ホームページの開設

ホームページを開設するにはレンタルサーバーと契約しホームページを作成します。
慣れればこれらの作業は難しくありません。
難しくはありませんが、初めのうちは非常に大きな労力と時間を必要とします。
ホームページの作り方も勉強しなければなりません。

レンタルサーバーはエックスサーバーと契約してワードプレスをダウンロードします。
エックスサーバーにはSwellをダウンロードしホームページを作成していきます。
この流れに沿ってユーチューブで勉強します。
エックスサーバーは月1,100円、Swellの購入費用は20,000円程度だと思います。
ユーチューブはタダです。

最初はトップページを作ります。
続いて商品の購入ページ、お問い合わせフォームなどを作成していきます。
ランディングページなども作成します。
この作業は横浜すばる技術士事務所のホームページはこれらの作業に3か月程度の時間を要しました。

最初のうちはプロに任せるよりも、自分で作成したほうがいいでしょう。
ある程度の情報量が集まってからプロに体裁を整えてもらったほうがいいでしょう。
値段はさまざまですが、横浜すばる技術士事務所のホームページの体裁を整えてもらうのにプロの方に20万円程度の料金をお支払いしたと記憶しています。

ホームページへの集客

ホームページを作成したら、自分のサイトに受注予定者を集めなければなりません。
最初のうちはホームページがGoogleに認知されていません。
そのためGoogleで検索しても発見されることもありません。

Googleで検索順位を上げるためには、Googleに広告料を支払い上位にくるようにします。
月当たりの広告料金は自分で設定できます。
当然ですが設定料金が高いほどGoogle検索にヒットする確率は高くなります。
最初から広告料を払うのは個人的に賛成できません。
理由は値段が掛かることとそれに見合う成果が比例しないからです。

一番いい方法はブログや固定ページなどの記事を増やすことです。
ひとつ当り2,000文字以上の記事を最低100以上作成してください。
できれば300以上作成してください。
100記事を書き始めたあたりからページビュー数が増えてきます。
可能であればその内容をYouTubeに上げてください。
ページビュー数と売上が確実に上がります。
内容も大事ですが、まずは記事の数を増やしていくのが検索エンジに引っかかる可能性を高めます。
また記事はご自身の資産になります。
広告料もいらないので半永久的にタダで営業をしてくれます。

記事は釣りでいうところのエサのついたハリになります。
このエサのついたハリが多ければ多いほど検索に引っかかる可能性を高めてくれます。

横浜すばる技術士事務所のホームページは1年で100記事、2年で300記事の作成をしました。
売上はこの2年で3倍程度になりました。

何事でもそうですが、最終的には「地道な努力」に勝るものはないのです。

技術士二次試験対策は考える力が重要です。
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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所代表
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)
あなたの技術士合格を応援します。

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