キーワード集が公開されました
文部科学省のホームページに総合技術監理部門の技術体系(キーワード)が公開されました。
技術士制度における総合技術監理部門の概念および技術体系を示したもので、試験範囲を示したものではありません。
ただし、このキーワード集以外から試験問題が出題されることはほとんどありません。
まだ口頭試験の真っ只中ですが、来年度に総合技術監理部門を受験予定の方はまず目を通すところから始めてください。
2023年度版と比較しても内容にそこまで変化はありません。
キーワード集の存在理由
総合技術監理部門だけキーワード集が存在しています。
なぜ総合技術監理部門にだけキーワード集が存在しているの気になりませんでしょうか?
その答えは「まえがき」に記載されています。
技術士制度における総合技術監理部門は2001年度(平成13年度)に新設された。 この部門は,他の技術部門と異なり,その学際的な性質上,直接的に対応する学協会等がない。そこで文部科学省は委託調査研究を行い,その成果を『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系』として2001年に(社)日本技術士会より出版,また同書の改訂版である第二版(通称『青本』)を2004年に出版した。しかし年月が経ち,技術の進展に対応していない内容が目立つようになったため,2017年2月に絶版とされた。
そこで青本に替わるものとして,本キーワード集を編集することとした。これは総合技術監理の概念及びその範囲を,主要キーワードを例示することによって示そうというものである。本キーワード集は,今後,技術や社会の進展に対応するため,適宜,改訂が行われることを意図している。
このキーワード集の利用にあたっては,次のことに留意されたい。
1.それぞれの管理分野のキーワードは各管理分野の基本となるキーワードを整理したものであり,すべての関連キーワードを網羅しているわけではない。
2.各キーワードの示す概念や内容については,利用者自ら参考書・専門書・資料などを通じて調べ把握することを前提としている。
3.法律等の名称は,いわゆる通称を用いた。
どうでしょうか?
他の技術部門と異なり、直接的に対応する学協会などがないと記載されています。
すなわち、総合技術監理部門は他の技術部門と明確に異なるということが書かれています。
これ、非常に重要な文言です。
総合技術監理部門を受験される方はこのまえがきをしっかり理解してください。
対応する学協会がないということは、基準や指針がないので、採点基準が存在しないと言えます。
では、何をもって採点基準としているのか?
それがキーワード集です。
さらに、技術や社会の進展に対応するため、適宜、改訂が行われるとも書かれています。
改訂とは、「書物や文書などの欠点を直すなど、内容を改めること。」と定義されています。
削除される場合もあれば、追加される場合もあるということです。
ということは、2023年度版のキーワード集からから削除されたキーワードは重要ではなくなったということです。
一方で、追加されたキーワードは重要性が増したため、新しく追加されたということです。
つまり、2024年度版で追加されたキーワードは必ずおさえておく必要があります。
2023年度版と2024年度版を比較し、新たに追加されたキーワードの概要を調べるところから始めれば、効率良く試験勉強を進めることが可能です。
総合技術監理が必要とされる背景
まえがきの次に確認すべき項目は、「総合技術監理が必要とされる背景」です。
対応する学協会が存在しないにも関わらず、総合技術監理部門が存在する理由って気になりませんか?
その答えがこの背景の中に明記されています。
逆に考えると、この背景を理解しないままに総合技術監理部門を受験しても絶対に合格しません。
野球にしろサッカーにしろ、ルールを知らないままに勝つことなんて不可能ですよね。
それと同じで、試験のルールを理解するところから始めなければ同じ土俵にすら立てません。
背景の中に書かれた内容を紐解いていくと、あるキーワードに辿り着きます。
このキーワードに気づけた受験者のみが、総合技術監理部門に合格できるのです。
総合技術監理部門の受験者は既に技術士であり、他の技術士を差し置いて合格しようと思えば、戦略的にこのキーワードを展開していかなければなりません。
その秘密、知りたくありませんか?
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まとめ
口頭試験は続いていますが、来年度の総合技術監理部門を受験する人は早めに勉強を開始するのが合格への近道です。
総合技術監理部門は他の技術部門とは異なるので、まずは試験内容を理解することが必須です。
内容を理解してしまえば総合技術監理部門は簡単です。
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