技術士受験に向けたモチベーションアップ

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なぜ技術士を受験しますか?

2024年という新しい年が始まりました。
既に技術士の勉強を開始されている方も多くいらっしゃると思います.
一年の計は元旦にありと言われるように、試験日である7月に向けて勉強のスケジュールを考えていると思います。
ただし、マラソンと同じで、目標が見えていないと継続的な勉強は続きません。
さらには、モチベーションを維持していかないと試験日まで机に向かうことが段々と難しくなります。

序盤からのロケットスタートも大事ですが、まずは「なぜ技術士を受験するのか?」という問いかけに対して答えを持っておいてください。
この回答は口頭試験で聞かれる受験動機に対しての回答としても使えるので、考えておくことに無駄はありません。
ただ、実力を試すためといったような利己的な回答は口頭試験ではダメです。
あくまで、技術士法第一条にあるように、科学技術の向上と国民経済の発展につながる利他的な回答を用意しておくことをお勧めいたします。

技術士に対する周りからの評価

技術士を受験しようとしている皆さんの周りには恐らく既に技術士の方が数名いると推測します。
突然、技術士を受験しようと思い立つ場合はレアケースであり、同僚や上司が技術士を持っているので受験するケースが多いと思います。
仕事ができる人に憧れて取得しようと思うケースもあれば、承認欲求のために取得しようと思うケースもあると思います。
いずれにしろ、このような志や想いが強いモチベーションにつながります。

では、会社からするとどうでしょうか?
コンサルに勤務されている方は会社のホームページの企業情報を見てください。
資格名称と資格保有者数が燦然と記載されています。
これは当然で、会社からすると、高度なエンジニアリングスキルを持っている技術者を数多く雇用していればいるほど信頼度は向上し、会社としてのイメージは良くなります。
そもそも、建設コンサルタントとして国土交通大臣の登録を受けるためには、主に土木に関する21の登録部門に登録することが要件となっています。
例えば、令和4年度の建設コンサルタンツ協会の会員技術者は49,924人であり、技術士は18,589人と37%程度しかいません。
公共工事でも民間工事でも、仕事をお願いする場合はやはり技術士にお願いしたいと思いますので、技術士を取得しているかどうかは大きな影響を与える要素となります。

ゼネコンの場合、監理技術者や主任技術者となるためには技術士が必要となります。
もちろん、建設業に応じた1級・2級の国家資格や実務経験でも大丈夫です。
ただし、技術士は建設系の資格の中でも最高位の資格であることから、評価は高くなります。
また、公共工事の入札には技術士資格が入札要件とされていること多く、技術士取得者数も評価されます。
以上を踏まえると、コンサルもゼネコンでも技術士は重宝されていることが分かるかと思います。

参考情報:建設コンサルタンツ協会
参考情報:国土交通省

技術士を保有することで得られるアドバンテージ

何と言っても、給料アップや昇進ではないでしょうか。
厚生労働省から発表されている賃金構造基本統計調査において、職種別の給与額・賞与額が公開されています。
令和2年から技術士という項目がなくなっているのですが、令和元年は技術士という項目があります。
例えば、給与は47万円、年間賞与は183万円と記載されており、単純計算で年収が747万円となります。
あくまで平均ですが、どんなイメージでしょうか?
一方で、国税庁から発表されている民間給与実態統計調査において、令和4年の平均給与は458万円と書かれています。
口頭試験の回答としては不適切ですが、十分なモチベーションアップにつながる事実ではないでしょうか?

あと、転職や独立にも十分活用できます。
高度な技術力があることを国家が保証してくれていますので、建設業界でのキャリアアップには絶大な効果があります。
さらには技術士事務所を独立開業することも可能です。
また、リスキリングにも有効です。
例えば、他の国家資格において、一部の試験科目が免除となります。
日本技術士会のホームページにおいて、他の公的資格を取得する際の特典としてまとめられています。
例えば、中小企業診断士、弁理士、施工管理技士、労働安全コンサルタントなどです。

参考情報:厚生労働省
参考情報:国税庁
参考情報:日本技術士会

まとめ

今年の技術士受験に向けて、モチベーションアップにつながりましたでしょうか?
技術士は名称独占資格であり、役に立たないという意見も多いです。
さらには工学系の最高位の資格にも関わらず、他の難関国家資格と比較するとその知名度はあまりに低いです。
ただ、技術者として活躍するためには必須の資格であり、資格取得後は次のステージが必ず待っています。
横浜すばる技術士事務所を通じて、次のステージ覗いてみませんか?

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所専任講師
技術士(土質及び基礎)

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