総合技術監理部門択一式試験は、この方法で高得点をたたき出せ!キーワード集の「差分」に隠された合格のサイン

総監択一
目次

はじめに:なぜ多くの受験生が総監択一試験で伸び悩むのか?

技術士最高峰の部門とも言われる「総合技術監理部門(以下、総監部門)」。その第一関門である択一式試験(40問・マークシート方式)において、「どれだけ勉強しても点数が安定しない」「過去問を解くだけでは新傾向の問題に対応できない」と頭を抱えている受験生は少なくありません。

総監部門の択一式試験は、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理という「5つの管理」から幅広く出題されます。その出題範囲の広さゆえに、真面目な受験生ほど「すべての管理の専門書を読み込まなけばならないのか」と途方に暮れてしまいがちです。

しかし、仕事をしながら限られた時間で合格を目指す社会人にとって、網羅的なガリ勉スタイルは破滅への道です。少ない労力で最大限の効果を発揮し、択一式試験で確実に高得点をたたき出すための「唯一無二の羅針盤」が存在します。それこそが、文部科学省から公表されている「総合技術監理 キーワード集」です。

本記事では、このキーワード集の正しい向き合い方、そして試験問題を作成する「出題者の意図」を先読みし、最小限の勉強時間で高得点を獲得するための具体的な実践ノウハウを徹底的に解説します。

参考:日本技術士会

なぜ総監部門にだけ「キーワード集」が存在するのか?

総監部門を受験するにあたって、まず立ち止まって考えてほしい疑問があります。

「なぜ総監には、文部科学省からわざわざ公表されている公式の資料(キーワード集)があるのか?」
■「なぜ他の一般部門(建設、機械、電気電子など)では、このような資料が公表されていないのか?」

この疑問に対する答えを明確に持っているかどうかで、あなたの試験対策の質は180度変わります。答えは非常にシンプルで、キーワード集の最初にある「まえがき」に明確に記述されています。

一般部門との決定的な違い「直接対応する学協会がない」

一般部門、例えば「建設部門」であれば土木学会、「機械部門」であれば日本機械学会といったように、その専門技術を長年研究し、体系化している強力な学術団体(学協会)がバックボーンに存在します。

しかし、総監部門は異なります。キーワード集の「まえがき」には次のような一節があります。

「この部門は,他の技術部門と異なり,その学際的な性質上,直接的に対応する学協会等がない。」

総監部門は、単一の専門技術を掘り下げるのではなく、複数の管理技術を横断的に統合してプロジェクトを成功に導くための「学際的(複数の学問分野にまたがる)」な部門です。そのため、ベースとなる特定の学会が存在しません。

キーワード集こそが「公式の試験範囲」であり「採点基準」

直接対応する学会がないということは、裏を返せば「国(文部科学省)が自ら技術体系を定義し、明示してあげなければ、誰も何を出題していいか、何を採点していいか分からない」ということです。

かつては、2001年に出版された『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系』(通称:青本)がその役割を担っていました。しかし、技術の進展や社会情勢の変化に伴い、2017年2月に青本は絶版となりました。これに替わるものとして現在公表されているのが、この「総合技術監理 キーワード集」なのです。

つまり、このキーワード集は、単なる用語集や参考資料ではありません。文部科学省および日本技術士会が受験生に向けて提示した「ここから試験を出題します」「これが総監の採点基準です」という公式の宣言書(グランドデザイン)なのです。

合格のカギを握る「まえがき」と「必要とされる背景」の重要性

総監部門に合格する人は、キーワード集の「使い方」が凡人と違います。多くの不合格者は、ダウンロードしたキーワード集の用語一覧(5つの管理の各ページ)だけを見て、用語の暗記に走ります。しかし、本当に読み込まなければならないのは、冒頭の1ページから4ページまでに書かれている「まえがき」「総合技術監理が必要とされる背景」です。

採点基準を知らずに論文は書けない、択一は解けない

「まえがき」や「背景」は、受験生にとっての「共通言語」であり、この試験の根底にある思想です。

想像してみてください。採点基準(ルール)が分かっていない状態で、採点官を満足させる記述式論文が書けるでしょうか? 出題者がどのような意図で選択肢を作っているのか分からない状態で、択一式試験のひっかけ問題を見抜けるでしょうか? 答えはノーです。

「背景」を正しく理解すると、総監の筆記試験(記述式)も口頭試験も、実は「毎年、本質的には同じ問題を出題している」という事実に気がつきます。社会の変化によって表現や事例は変わりますが、問われている本質(5つの管理のトレードオフをどうコントロールするか)は不変です。なぜなら、キーワード集の根底にある思想が毎年同じだからです。

したがって、総監部門の勉強を始めるにあたって、まず最初にやるべきことは、用語の暗記ではなく「まえがき」と「総合技術監理が必要とされる背景」を、一言一句噛み締めるように熟読し、その世界観を脳内にインストールすることです。

【一撃必殺】択一式試験で高得点を叩き出す「差分分析」の手法

ここからは、本記事の核心である「具体的な択一式試験対策」について解説します。 キーワード集は、社会や技術の進展に合わせて、数年ごとに改訂(あるいは毎年のようにマイナーチェンジ)が行われます。

この「改訂」のタイミング、あるいは過去のバージョンとの「差異(差分)」こそが、直近の択一式試験で高得点を叩き出すための最大のヒント(宝の山)になります。

なぜなら、試験問題を作成する委員(出題者)も人間だからです。彼らも「新しく改訂されたキーワード集の思想を反映した問題を作らなければならない」という義務を負っています。

キーワード集の改訂パターンは、大きく分けて「追加」「変更」「削除」の3つです。それぞれに対する正しいアプローチを理解しましょう。

「追加」されたキーワード:出題確率・特大の最重要ターゲット

キーワード集に新しく追加されたキーワードや文章は、「これからの時代、総監技術者として絶対に知っておくべき極めて重要な概念」だからこそ、わざわざお金と労力をかけて追加されたのです。

出題者からすれば、これほど問題にしやすいネタはありません。「最新のトレンドを理解しているか」を試すため、直近の試験で出題される可能性は極めて高くなります。

  • 対策: 新しく追加されたキーワードを見つけたら、必ず実線のアンダーラインを引き、インターネットや専門書でその意味・概要を調べましょう。初出のキーワードの場合、重箱の隅をつつくようなマニアックな設問は出にくい傾向にあります。まずは「その用語が何を意味しているのか」「5つの管理のどこに属し、どんな目的で使われるのか」という概要(エッセンス)を正しく記憶するだけで、確実に1点をもぎ取ることができます。

「変更」された文章・キーワード:思想のパラダイムシフトを捉える

文章の表現が変更されたり、キーワードの括りが変わったりしている部分は、「国や技術士会としての解釈や考え方がアップデートされた」ことを意味します。

過去の古い常識のまま問題を解くと、出題者のひっかけ問題(あえて古い解釈を選択肢に混ぜるなど)にまんまと引っかかってしまいます。

  • 対策: 変更された箇所には破線のアンダーラインを引き、「なぜこの表現に変わったのか」「背景にある社会的な要請(法改正、国際規格の改訂、社会的事件など)は何か」を考察・理解してください。考え方が変わった理由をセットで覚えることで、択一試験の選択肢の正誤を見抜く力が飛躍的に高まります。

「削除」されたキーワード:徹底的に無視して貴重な時間を節約する

逆に、キーワード集から削除された用語や文章もあります。これは「時代遅れになった」「総監としての重要度が低くなった」と判断されたものです。

  • 対策: 削除されたキーワードは、今後の勉強において徹底的に無視して構いません。 受験生の中には、「過去問に出ていたから」「もしかしたら出題されるかもしれないから」と、削除された古いキーワードまで不安になって勉強してしまう人がいます。しかし、キーワード集を改訂するのには多大な予算とリッチな有識者の労力が投入されています。必要性の高いキーワードを、わざわざお金と時間をかけて削除するようなことは絶対にありません。出題可能性がゼロとは言いませんが、限られた時間の中で合格を目指す以上、優先順位は最下位。バッサリ切り捨てて、新キーワードの学習に時間を投資するのが賢者の選択です。

今日からできる!3時間で終わる「差分マーキング」の実践ステップ

この「差分分析」をあなたの味方にするために、今すぐ実践できる具体的な作業ステップを提案します。用意するものは、最新年度のキーワード集と、その前ステップ(または前年)のキーワード集のデータ(PDF)です。

ステップ1:目視または比較ツールで新旧を突き合わせる 最新のキーワード集と過去のキーワード集を並べ、どこが変わったのかを確認します。PDFの比較ソフトなどを使うと一瞬で判別できます。
■ステップ2:追加部分に「実線のアンダーライン」を引く 新しく登場した概念や用語を目立たせます。これらは「次の試験で狙われるターゲット」としてリストアップします。
■ステップ3:変更部分に「破線のアンダーライン」を引く 言葉のニュアンスが変わった部分、解説文が変わった部分をチェックし、「古い知識」を頭から上書きする準備をします。
■ステップ4:削除部分を「バツ印」で消し去る 過去問集を解く際、この削除されたキーワードに関する問題が出てきたら「深追いしない(今後は出ない)」と割り切るための目印にします。

この一連の作業は、集中して行えばおよそ3時間程度で完了します。 たった3時間の投資で、これから行う何十時間、何百時間の勉強の「打率」が圧倒的に高まるのです。これを行わずに、闇雲に参考書を開くことがいかに非効率であるか、もうお分かりいただけるはずです。

技術士二次試験総合技術監理部門受験対策

技術士二次試験総合技術監理部門受験対策資料

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■総合技術監理部門受験対策資料
pdf資料
1.総監入門編
2.業務経歴票編
3.記述式試験編
4.択一試験編

技術士二次試験総合技術監理部門個別指導講座

■総合技術監理部門個別指導講座
総合技術監理部門完全講座
総合技術監理部門選択科目講座(記述式)

まとめ:「必要とされる背景」から目を背けるな

なぜ、技術士に「総合技術監理部門」が必要とされるのでしょうか? それは、現代の科学技術の巨大化・複雑化に伴い、一つの専門技術だけでは解決できない「事故」「不祥事」「環境破壊」「情報漏洩」といった深刻な社会的リスクが頻発しているからです。つまり、「総合技術監理が必要とされる背景」が明確に存在するからこそ、この資格が存在しているのです。

もし、この背景がこの世から消え去るなら、総監部門という資格そのものが不要になります。裏を返せば、試験問題は択一式であれ記述式であれ、必ずこの「必要とされる背景」を踏まえた出題をしなければならないという絶対的な縛りがあります。

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」

総監受験生の皆さん。まずはキーワード集の最初の数ページを開き、「国がなぜこの資格を作ったのか」という背景を理解することから始めてください。そして、キーワード集の「差分」を徹底的にハックし、罠に満ちた択一式試験を高得点でスマートに突破しましょう。

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横浜すばる技術士事務所
代表:横浜すばる
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)

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