今まで、多くの技術士受験生を見てきました。
そして最終的に合格するヒトでも色々なヒトがいることに気がつきます。

●いくら勉強しても合格しないヒト
●10回以上受験して、ようやく合格するヒト
●一生懸命勉強して5,6回の受験で合格するヒト
●要領よく勉強して1回で合格するヒト
●ほとんど勉強しないで合格するヒト

よく観察すると、不合格になるヒトは落ちる勉強法を実践しています。
そしてその勉強法は世間では常識とされている勉強法だったりします。
世間の常識を疑わず、間違った勉強法で一生懸命努力して落ちるヒトが後を絶ちません。
今回は不合格になるヒトの勉強をを紹介します。
この中でひとつでも該当すれば、是正する必要があります。

落ちるヒトの勉強法

1.自分がどのステージにいるか理解していない
2.必要な1次情報を知らない
3.合格したヒトの勉強法を何も考えず真似している
4.独学で勉強する
5.インプットの勉強ばかりしている
6.アウトプットの勉強をしない
7.平日は何もしないで、休日にまとめて勉強する

 

1.自分がどのステージにいるか理解していない

何事でもそうですが、何か行動を起こそうとする場合は、自分の現在地を認識しなければなりません。
自分の現在地と目的地を正しく認識しなければなりません。
たとえば東京駅に行こうと考えます。
目的地は東京駅になります。
その次は自分の現在地を認識しなければなりません。
大阪駅から東京駅に向かうのか?
札幌駅から東京駅に向かうのか?
ロンドンから東京駅に向かうのか?
シドニーから東京駅に向かうのか?
自分の現在地を正しく認識しなければ、目的地に行けません。
そして現在地はヒトにより違います。
同じ業界、同じ会社、同じ役職でもひとりひとり異なります。
人間の顔がひとりひとり異なるのと同じです。
これは当たり前のことですが、現在地はみんな同じだと認識しているヒトが沢山います。
目的地は同じでも現在地が違うので、勉強法も当然違います。
それを正しく理解しないで、間違えた方向に飛ぼうとしているのです。
勉強法は自分の現在地を正しく認識して、どこから勉強するのかよく理解することが重要です。

2.必要な1次情報を知らない

技術士という資格は技術士法という法律で整備された国家資格です。
この技術士法というものは国家が定めた法律なので、技術士はこの法律に従わなければなりません。
つまり技術士受験については技術士法が1次情報なのです。
もちろんそれ以外にも合格に必要な1次情報はあります。
そして世の中にはデマや根拠のない都市伝説が沢山出回っています。
たとえば建設部門の必須科目は毎年「国土交通白書」から出題されるという都市伝説です。
「国土交通白書」を勉強するのは構いません。
ただしワタシはこの資料を一度も読まずにA判定を取りまた。
合格だけを考えた場合、必要な1次情報を知り必要であればそれを補完する2次情報を入手すればいいだけです。
落ちるヒトは必要な1次情報に目を向けないで、どうでもいい2次情報だけを勉強します。
技術士の2次試験に落ちるヒトは間違いなく情報弱者です。

3.合格したヒトの勉強法を何も考えず真似している

合格したヒトの勉強法を真似するのは間違いではありません。
ただその勉強が必要なのか不必要なのかはヒトにより違います。
それは1で説明したヒトにより現在地が違うからです。
同じ建設部門でも専門が河川砂防とトンネルの場合では異なります。
発注者なのか、コンサルタントなのか、建設会社なのかによっても違います。
なんのために勉強するのか?
その目的を最短コースで達成する勉強方法はどれか?
なぜこの勉強方法をしたのか?
常に自分の現在地を確認し、目的に沿っているかどうかの確認が必要です。

4.独学で勉強する

セミナーや講義、受験参考書などで完全に独学で勉強しようとするヒトがいます。
独学の勉強のメリットは自分のペースで勉強できることとお金が安くつくことです。
そしてディメリットは間違えた方向に進んでも気がつかないことです。
受験勉強で一番怖いのは間違えた方向に進んでいるのに、それに気がつかずに勉強していることです。
この方法だとどれだけ勉強しても合格しません。
よく「あきらめなければ合格できる」というヒトがいます。
これは間違いです。
あきらめたら合格はしませんが、間違えた方向に進んだ場合はあきらめなくても合格しません。
ちょっと考えればわかる話ですが、そのちょっと考えることができないので精神論に走ります。
思考停止状態に陥ります。
自分に都合の話ばかり信用し、真実に目を向けようとしません。
独学で勉強する場合は、必ず自分の進行方向を示してくれるナビゲーションシステムを備えましょう。

5.インプットの勉強ばかりしている

インプットの勉強とは知識を暗記する勉強です。
具体的には講義やセミナーの受講、キーワードの暗記、資料や基準書の読書などになります。
技術士2次試験は基本的に技術士1次試験に合格したヒトが受験します。
専門分野の知識は1次試験で確認済みです。
そのうえで知識の暗記を行う勉強は試験制度を考えると矛盾しています。
技術士2次試験は論文の試験です。
問題文を読んで、書かれている内容を理解し、求められている解答を正しく答案用紙に記入する試験です。
その前提として豊富な知識と経験があることが条件になっています。
そのため必要以上のインプットの勉強はムダになります。
キーワードなどの暗記は技術士2次試験には求められていません。
求められているのはキーワードの意味を理解していることと、それを説明できる能力です。
知らないヒトに説明して納得してもらう能力です。
説明する能力を問われているので、正しい知識を求められていません。
おおよそ正しければ多少の間違いは許容されます。
口頭試験などでは知識を試される諮問がたまにあります。
これは知識を求められているのではなく説明能力を求められているのです。
インプットの勉強も必要ですが、何のためのインプットか理解して暗記する理解してください。

6.アウトプットの勉強をしない

技術士2次試験は筆記試験と口頭試験から成ります。
筆記試験は論文の試験です。
総合技術監理部門では択一式試験があります。
口頭試験は文字通り頭で考え口で答える試験です。
なぜこの様な採点に時間や労力が掛かる試験をするのでしょうか?
それは知識を問われている試験ではなく、説明力を求められている試験だからです。
知識を正しく覚えてそれを正確に再現する能力を試されているのではなく、
今ある知識を使って、どのように相手を説得するかという能力を試されています。
実は択一式試験も知識ではなく、論理的思考と読解力を求められている試験なのです。
つまり技術士2次試験は説明能力を試されている試験です。
そのため論理的な物事の考え方や正しい読解力が必要です。
これはアウトプットをする訓練が必要です。
記述能力やスピーチ力です。
これを繰り返し、必要があれば足りない知識をインプットします。
何事もそうですが、出さないと入ってきません。
自分に何が足りないのかはアウトプットしてはじめて分かりのです。

7.平日は何もしないで、休日にまとめて勉強する

技術士に求められる能力は文部科学省技術士分科会「技術士に求められる資質能力」で定められています。
●専門的学識
●問題解決
●リーダーシップ
●コミュニケーション
●マネジメント
●評価
●技術者倫理

になります。

これらの能力は毎日の積み重ねの習慣でしか身につきません。
休日にまとめて勉強しても身につきません。
習慣を身につけるのは、下りのエスカレーターを登っているのと同じです。
登るのを止めるとすぐに一番下まで下がります。
頂上に上るまでは毎日の繰り返ししかありません。
毎日の勉強量は少なくても構いません。
最低30分くらい、できれば1時間がくらいにします。
沢山やると続きません。
そして勉強をする場合は勉強の計画よりもサボる計画を先に立てます。
人間は休まないと疲れて死んでしまいます。
燃え尽き症候群というのがこれになります。
そのため何か成果を望むのであれば、まずサボる計画を立てることです。
そしてサボる日に勉強しないこと。
お金と時間は稼ぐものであって、余ったお金や余った時間を活用しようとしても、中途半端なものしかできません。
そのことを認識し平日は毎日コツコツと勉強し、休日は平日にがんばれるように休んで疲れを取り、楽しく遊んでストレスを発散しましょう。

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