【口頭試験】時間配分への意識

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一人当たりに割り振られた試験時間

12月に入り、口頭試験が始まりました。
口頭試験では、6つのコンピテンシー(コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント、技術者倫理、継続研さん)に対する受け答えを評価されます。
筆記試験を勝ち抜いた皆さんは口頭試験の想定質問を考えながら、入念な準備を進めているかと思います。

さて、今日は口頭試験の時間配分について考えてみたいと思います。
技術士二次試験の口頭試験は原則20分と日本技術士会のホームページに記載されています。
延長は10分程度とも書かれていますが、延長になったという話はあまり聞きません。
一人当たりの試験時間が20分とすると、20分の間に技術士としての実務能力と適格性をアピールする必要があります。
最初に業務経歴を説明する時間があることに加えて、実務能力と適格性の配点が6:4です。
ですので、だいたい業務経歴に5分、実務能力に10分、適格性に5分ぐらいの配分と考えてもいいと思います。

業務経歴を説明する時間

まず、最初に業務経歴の説明をする必要があります。
1分、3分、5分で説明してくださいと言われることが大半かと思います。
時間別の回答内容は念入りに準備した方が良いです。
3分と思っていても不足していたり、5分と思っていても話過ぎたりする場合がほとんどです。
ストップウオッチで確認しながら何度も練習してください。
3分であれば、30秒程度で業務経歴を要約し、残りの2.5分で業務詳細を説明するような時間配分が良いです。
5分であれば、業務経歴を2分、業務詳細を3分といったような配分が良いかと思います。
いずれにしろ、説明する比重は業務詳細を多めに配分するということです。
この際、コンピテンシーにからめた説明ができれば、業務経歴の説明時点でコンピテンシーを理解できていることをアピールできるので、かなりプラスに作用します。
例えば、「〇〇という業務を通じて、□□と△△といった関係者の利害を調整し協力してもらえたことから、リーダーシップの能力を向上できた5年間でした。」といった説明です。
5分もらえれば、上のような説明をすることで、口頭試験で問われている6つのコンピテンシーを理解していることをあらかた最初にアピールすることが可能です。
これ、実践できれば大幅なアドバンテージです。
ただし、実際は1分か3分しかもらえないので、うまく散りばめて説明するぐらいしかできないと思います。
余裕があれば、試験のテクニックとして活用してみてください。

参考情報:日本技術士会

実務能力をアピールする時間

実務能力は4つのコンピテンシー(コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント)に関してです。
口頭試験では順番にそれぞれのコンピテンシーを確認されます。
それぞれのコンピテンシーの定義は日本技術士会のホームページに記載されてます。
認識に齟齬がないか、今一度確認しておくことをおすすめいたします。
コンピテンシーの前提が異なっていると、質問に対する回答の方向性が間違ったものとなります。
あと、質問に対しては長々と話さないようにしてください。
実務能力の確認に10分しかないと思うと、4つのコンピテンシーを確認する必要があるので、各コンピテンシーに2.5分しか時間を取れません。
それぞれ2~3問の質問があると思うと、1つの回答に1分もかけていられません。
可能な限り、簡潔かつ的確に回答するよう意識してください
コンピテンシーを確認する時間がなければ口頭試験は合格できません。

参考情報:日本技術士会

適格性を説明する時間

適格性は2つのコンピテンシー(技術者倫理、継続研さん)です。
技術者倫理の内容をきちんと理解して回答できれば、5分もかからずに終わると思います。
ただし、この適格性は時間以外の要素にも本当に注意してください。
実務能力に関する4つのコンピテンシーをうまく回答できたとします。
一方で、適格性に関する2つのコンピテンシーで回答できなかったとします。
それだけで不合格となります。

技術者倫理は、普段から業務で考えていることなので、何かしら回答できると思います。
「分かりません」という回答は絶対だめです。
その時点で不合格となります。
技術者倫理が分かっていないということは、3義務2責務を果たせません。
当然ながら、技術士法の第一条も実現できません。
そんな技術者に国がその技術力を保証する技術士という資格は与えられません。

継続研さんも同じです。
技術のブラッシュアップをしない技術者に国がその技術力を保証する技術士という資格は与えられません。
こちらはCPDといった知識に関する質問もありますので、本当に頭が真っ白になってしまった場合、少しは言い訳ができると思います。
ただ、基本的に聞かれることは決まっているので、知識に関する質問に関しては、体にしみこむぐらい繰り返し覚えてもらうのが一番です。

まだ口頭試験の対策が不十分で自信が持てない人も多いと思います。
やればやるほど自信がなくなり迷走する人も多いと思います。
最後の仕上げ、横浜すばる技術士事務所でしませんか?
口頭試験前に是非自信をつけてもらえればと思います!
遅きに失するということはありません。

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まとめ

口頭試験の時間配分に関してまとめてみました。
基本的には試験官が時間を管理しているので、あまり意識することではありません。
ただし、回答の意図に対して方向性がずれないように、的確に簡潔に回答するようにしてください。
まだ自信が持てない場合、横浜すばる技術士事務所にご相談ください!

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所専任講師
技術士(土質及び基礎)

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