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【令和5年度】技術士二次試験「筆記試験」の雑感~建設部門必須科目編~

夕方
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令和5年度技術士二次試験の動向

7月16日、17日に技術士二次試験が実施されました。
筆記試験の問題が日本技術士会から公表されました。
受講生からは問題が難しかったという意見を耳にしました。

建設部門と総合技術監理部門の問題を読んでみました。
難しかったというよりは手の込んだ問題だったという印象です。
問題文をよく読めてポイントを押させていれば高得点が取れますが、
ポイントを押さえない論文は合格点は難しいと考えられます。
評価の高い論文と低い論文に二極化するかもしれません。

建設部門必須科目の見解

当講座でも紹介していた通り自然災害と維持管理について言及しています。
では建設部門の必須科目について考えていきましょう。

必須科目Ⅰー1

Iー1 今年は1923 (大正12 )年の関東大震災から100年が経ち,我が国では,その間にも兵庫県南部地震,東北地方太平洋沖地震,熊本地震など巨大地震を多く経験している。これらの災害時には地震による揺れや津波等により,人的被害のみでなく,建築物や社会資本にも大きな被害が生じ復興に多くの時間と費用を要している。そのため,将来発生が想定されている南海トラフ巨大地震,首都直下地震及び日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震の被害を最小化するために,国,地方公共団体等ではそれらへの対策計画を立てている。一方で,我が国では少子高齢化が進展する中で限りある建設技術者や対策に要することができる資金の制約があるのが現状である。
 このような状況において,これらの巨大地震に対して地震災害に屈しない強靭な社会の構築を実現するための方策について,以下の問いに答えよ。
( 1 )将来発生しうる巨大地震を想定して建築物,社会資本の整備事業及び都市の防災対策を進めるに当たり,技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。
( 2 )前問( 1 )で抽出した課題のうち,最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
( 3 )前問( 2 )で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。
( 4 )前問( 1 ) ( 3 )を業務として遂行するに当たり,技術者としての倫理,社会の持続性の観点から必要となる要点・留意点を述べよ。

まず読んでみた感想は問題文が長いということです。
なぜな長いかと言えば問題文の題意を分かりにくくするためだと考えられます。
まず序文を読んみます。
テーマは「地震」についてです。
「地震」について言及のない論文は大きく減点されている可能性があります。
反対に「地震」に言及していれば大きな減点はないと考えられます。

序文の最後に「これらの巨大地震に対して地震災害に屈しない強靭な社会の構築を実現するための方策について」と書かれているので、強靭な社会構築についての視点が大事になります。
この視点をどのように表現するかが難しいかもしれません。

続いて設問(1)を読んでみましょう。

( 1 )将来発生しうる巨大地震を想定して建築物,社会資本の整備事業及び都市の防災対策を進めるに当たり,技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。

問題文を読むと、巨大地震というものを「想定」して、建築物、社会資本の整備事業及び都市の防災対策について「言及」しろということです。

設問(1)というのは非常に重要です。
理由は設問(1)を間違えると、設問(2)以降は何を書いても評価されないからです。
反対に設問(1)で題意を読み取った解答が書ければ設問(2)以降は大きな減点はないと思われます。

必須科目Ⅰー2

Ⅰー2 我が国の社会資本は多くが高度経済成長期以降に整備され,今後建設から50年以上経過する施設の割合は加速度的に増加する。このような状況を踏まえ, 2013 (平成25 ) 年に「社会資本の維持管理・更新に関する当面講ずべき措置」が国土交通省から示され, 同年が「社会資本メンテナンス元年」と位置づけられた。これ以降これまでの10年間に安心・安全のための社会資本の適正な管理に関する様々な取組が行われ,施設の現況把握や予防保全の重要性が明らかになるなどの成果が得られている。しかし,現状は直ちに措置が必要な施設や事後保全段階の施設が多数存在するものの,人員や予算の不足をはじめとした様々な背景から修繕に着手できていないものがあるなど,予防保全の観点も踏まえた社会資本の管理は未だ道半ばの状態にある。
( 1 )これからの社会資本を支える施設のメンテナンスを,上記のようなこれまで10年の取組を踏まえて「第2フェーズ」として位置づけ取組・推進するに当たり,技術者としての立場で多面的な観点から3っ課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。
( 2 )前問( 1 )で抽出した課題のうち,最も重要と考える課題を1っ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
( 3 )前問( 2 )で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。
( 4 )前問( 1 ) ( 3 )を業務として遂行するに当たり,技術者としての倫理,社会の持続性の観点から必要となる要点・留意点を述べよ。

まず序文を読んでみます。
2013年つまり今からちょうど10年前にメンテナンス元年と名付けています。
10年前から現在においての社会資本整備について述べられています。
この10年間においては「社会資本の管理は未だ道半ばの状態にある。」書かれています。
つまり失敗だということです。
続いて設問(1)を読んでみます。

( 1 )これからの社会資本を支える施設のメンテナンスを,上記のようなこれまで10年の取組を踏まえて「第2フェーズ」として位置づけ取組・推進するに当たり,技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。

問題文には「これまで10年の取組を踏まえて「第2フェーズ」として位置づけ取組・推進するに当たり」と書かれています。

つまり解答には「これまでの10年は○○だったが・・・・・・・、今後は・・・・・・・・・である。」というように必ずこれまでの10年について言及しないといけません。

これまでの10年を踏まえた論文は高得点になると考えれれますが、踏まえていない論文は大きな減点受ける可能性があります。

合格する論文を書くためには

この答えは簡単です。
①問題文を読んで、問題文で要求されていることを答案に書く。
②その内容が間違っていないこと。
③内容が読んで理解できること。
④文字数を満たしていること。

単純にこれだけで合格します。

合格しないのはこの4つをすべて満たしていないからです。
この4つのうち何が足りないかはその人によります。

だから合格するために「分からない」といけないもの、「できない」といけないことを事前に洗い出します。
「分からない」ことが「分かる」ようになり、「できない」ことが「できる」ようになれば合格します。
合格に必要な要因を洗い出し「分からない」「分かる」「できない」「できる」を整理して、全てが「分かる」「できる」になれば合格します。
これを【オセロの法則】といいます。
「分からない」⇒「分かる」
「できない」⇒「できる」

これらの「分からない」ことや「できない」ことは添削講座で指導しますが、改善するかどうかは本人の意識次第になります。
自分を変える強い意志を持つこと。
自分を成長させる努力をすること。

不合格になるのは思考停止状態にあるからです。

合格したいのであれば考えることをみにつけることです。

技術士二次試験合格を目指す皆様へ

口頭試験まで先は長いです。
筆記試験が終わったので一旦は休んでいただいて、気分を切り替えてください。
但し技術士二次試験は小学校の夏休みと同じです。
油断するとすぐに8月31日になります。 
遅くとも9月からは口頭試験対策に取り組んでください。

毎年10月末に筆記試験の合格を知ってから、口頭試験対策に取り組む方がいます。
筆記試験の合格から口頭試験までは、短い人で1カ月程度しか時間がありません。
準備不足で不合格になる方が後を絶ちません。
筆記試験に合格したら技術士になれるのではありません。
口頭試験に合格して登録してからでないと技術士は名乗れません。
その苦難を乗り越えることができる人でないと、この試験は通過できないのです。

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技術士二次試験対策は考える力が重要です。
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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所代表
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)
あなたの技術士合格を応援します。

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