令和4年度建設部門河川、砂防及び海岸・海洋Ⅱー1-3

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問題

Ⅱー1ー3土砂災害において,流木が被害の発生や復旧に及ぼす影響について述べよ。
また,土石流区間と掃流区間で流木の移動形態が異なることを踏まえ,砂防基本計画における流木捕捉のための施設計画について,その概要及び計画上の留意点を述べよ。

参考:日本技術士会

解答

(1) 土砂災害における流木の影響
 土 砂 災 害 に お い て 、 流 木 が橋 梁 ・ カ ル バ ー ト 、 水 路 等に 詰 ま る こ と に よ り 、 土 石 流 や 洪 水 が 河 道 か ら 溢 れ て 周辺 や 下 流 の 人 家 、 施 設 等 に 被 害 を 与 え る 。 ま た 、 取 水 堰や 放 水 路 の 取 水 口 に 詰 ま っ た 流 木 が 、 取 水 機 能 や 放 水 機能 の 復 旧 を 長 期 に わ た っ て 低 下 さ せ る 。
(2)砂 防 基 本 計 画 に お け る 流 木 捕 捉 の た め の 施 設 計 画
  土 石 流 区 間 で は 、 流 木 は 土 砂 と 混 じ り 一 体 と な っ て 流下 す る 。 一 方 、 掃 流 区 間 で は 、 流 木 は 水 面 付 近 を 浮 い た形 で 流 下 す る 。
①施 設 計 画 の 概 要 : 流 木 捕 捉 施 設 計 画 で は 、 土 石 流 と とも に 流 下 す る 流 木 は 土 砂 ・ 巨 礫 と 一 体 と し て 捕 捉 し 、 掃流 区 間 で は 流 木 は 土 砂 と 分 離 し て 捕 捉 す る こ と が 基 本 であ る 。 土 石 流 ・ 流 木 処 理 計 画 で 設 定 し た 計 画 捕 捉 量 、 計画 堆 積 量 、 計 画 発 生 ( 流 出 ) 抑 制 量 を 満 た す よ う に 、 土石 流 ・ 流 木 対 策 施 設 を 配 置 す る 。 流 木 捕 捉 工 と し て 、 主と し て 砂 防 堰 堤 を 用 い る 。
②留 意 点 : 土 砂 と 流 出 す る 流 木 を 全 て 捕 捉 す る た め に は透 過 構 造 を 有 す る 施 設 ( 透 過 型 砂 防 堰 堤 、 部 分 透 過 型 砂防 堰 堤 、 流 木 捕 捉 工 な ど ) が 必 要 と な る 。 そ の た め 、 計画 流 下 許 容 流 木 量 が 0 で な い 場 合 や 流 木 対 策 を 別 途 計 画す る 場 合 な ど を 除 き 、 砂 防 堰 堤 は 、 透 過 型 ま た は 部 分 透過 型 砂 防 堰 堤 と す る 。 ま た 、 型 式 に よ ら ず 計 画 捕 捉 量 の確 保 の た め に は 除 石 ( 流 木 の 除 去 を 含 む ) 計 画 の 検 討 が必 要 と な る 。 以 上

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