必須科目対策!出題テーマを考える!~その2~

beiburijji 夜景
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皆さま、日々の試験勉強お疲れ様です。
前回に引き続き、必須科目のテーマやキーワードについて考えてみたいと思います。
皆さまの参考になれば幸いです。
予め断っておきますが、ご紹介した内容が必ず出題されるとは限りませんので、その辺りはご承知下さい!

目次

自然災害に対する防災・減災

最初のテーマは『自然災害に対する防災・減災
日本は外国と比べ自然災害が発生しやすい状況にあります。
また、近年は気候変動の影響により気象災害は激甚化・頻発化しています。
ここ最近も私の住む地域で線状降水帯による非常に激しい雨が降り、車が水没しかけました。
夜中2時頃から自宅前の道路が川のような状態になり、ずぶ濡れになりながら車を移動しました(泣)
また、南海トラフ地震、首都直下型地震などの大規模地震の発生も今後30年以内に70%の確率で発生する等とも言われております。
過去にもこのテーマでの出題はありますし、今後も注目していかなければいけないことですので、発生状況や風水害・地震・土砂災害等といったように、災害に応じた情報を取集・整理していく必要があります。
参考:国土技術研究センター
参考:国土交通省

【キーワード】
1.公共インフラ等の耐震化率
日本では交通インフラの耐震化は比較的進んでいますが、下水道施設等の耐震化は遅れをとっています。

出典:内閣府

なんだ、下水道か!とあなどってはいけませんね。
大規模な地震が発生した際には、トイレの使用は不可能になるだけでなく、液状化によるマンホール浮き上がりにより通行障害が発生することや、公衆衛生の悪化等、大変な状況に陥ります。
また他のインフラとは異なり、機能を代替する手段もありません。
しかしながら、耐震化が大幅に遅れています。
課題は山積みです。
逆を言えば、言い方は悪いかもしれませんが、論文作成に関してはネタの宝庫ではあります。
一方で無電柱化の推進も極めて遅れています。
私の地域には台風がよく来ますし、よく停電します。
停電慣れしています(笑)
これが無電柱化だと停電の発生も大幅に減ると思います。
また、台風でもそうですが地震でも電柱が倒れることがありますね。
こういった観点からも公共インフラの耐震化というキーワードは是非押さえておきたいところです。

2.ハード・ソフト対策の一体化
前述した公共インフラの耐震化に加えて、河川拡幅、堤防嵩上げ等のハード対策はこれまでも進められてきました。
一方で内水ハザードマップの整備の遅れや、情報弱者への災害情報の伝達方法等、ソフト対策は遅れをとっています。
現に私の周りにはハザードマップの存在すら知らない方が大勢います。
東日本大震災の状況を考えると、ハード対策だけでは限界があり、ソフト対策と一体となって災害対策の効果を発揮すると思います。
社会資本整備重点計画を始め、様々な公表資料で取り上げられていますので情報収集は容易です。
しっかりと整理しておく必要があります。

3.広域災害に対する取組み
前述しましたが、近年は雨の降り方が非常に激しいです。
台風も連続して発生する等、激甚化・頻発化しています。
加えて広域的な自然災害が多いため、近隣の自治体も同時に被災し、災害時に相互の応援体制が構築出来ない等の問題も発生しています。
また、地域間を繋ぐ道路や橋梁の被災により、復旧が遅れるということも多発しています。
ですから、交通ネットワークを多重化する取組み、ドローンや輸送ロボット等の新技術を活用する取組みが注目されています。

働き手の確保・生産性向上

続いては『働き手の確保・生産性向上』です。
ご承知の通り、日本はこれまでの歴史上類を見ない程の超高齢化社会を迎えます。
そのため、建設業界に限らず様々な産業で「働き手の確保」が大きな問題となっています。このような背景もあり、生産性向上も必然的に叫ばれています。
これまでの技術士二次試験においても『働き手の確保』、『生産性向上』というテーマは出題されており、是非とも情報収集し学習しておくべきと考えます。

【キーワード】
1.建設キャリアアップシステム
建設業が将来にわたって、その重要な役割を果たしていくためには、現場を担う技能労働者(技能者)の高齢化や若者の減少といった構造的な課題への対応を一層推進し、建設業を支える優秀な担い手を確保・育成していく必要があります。
技能者の現場における就業履歴や保有資格などを、技能者に配布するICカードを通じ、業界統一のルールでシステムに蓄積することにより、技能者の処遇の改善や技能の研鑽を図ることを目指す「建設キャリアアップシステム」の構築に向け、官民一体で取り組んでいるところです。
実のところ賛否両論ある施策ではありますが、国が推進している施策ではありますので論文に活用できるよう情報収集に努めたいところです。
参考:国土交通省

2.i-Construction
皆さま、もうおなじみですね。
国交省が掲げる20個の生産性革命プロジェクトのうちの一つで、測量から設計、施工、検査、維持管理に至る全ての事業プロセスでICTを導入することにより建設生産システム全体の生産性向上を目指す取組みです。
・ICTの全面的な活用(ICT土工)
・全体最適の導入(コンクリート工の規格の標準化等)
・施工時期の平準化

上記の3つを「トップランナー施策」として進めています。
論文に活用する際は公表資料をただ引用するのではなく、具体的な取組み事例まで取り入れるようにしましょう。
公表資料をただ並べただけと試験委員に捉われてしまいます。
参考:国土交通省

3.人材の多様性確保・流動化の促進
働き手の確保に関連して重要ですね。
『技術政策の好循環を実現していくためには、多様な視点や優れた発想を取り入れていくことが必要不可欠である。このため、少子高齢化により、技術の担い手が減 少する中で、あらゆる人材が適材適所で活躍できそれぞれの能力が最大限発揮できるような環境を整備するとともに、若手からシニアまでのあらゆる世代の人材、男女、異分野人材等の担い手の多様性を確保しつつ人材育成するとともに、知見を広めるべく人材の流動化を促進することとする。』
引用:新たな国土交通省技術基本計画
これまでの建設業界の枠に捕らわれず、IT分野等からも幅広く人材を確保する取組みは非常に重要ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は「自然災害に対する防災・減災」、「働き手の確保・生産性向上」について考えてきました。
どちらも非常に重要なテーマです。
論文に活かせるよう、しっかりと情報収集していく必要があります。
皆さまのお役に立てるよう、今後もテーマやキーワードについて紹介できればと思います。
また、情報を収集するだけでは合格論文は書けません。
必ずアウトプットし、当講座の専門技術士の添削を受けることをおススメします。
必ず合格論文が書けるようになります。


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この記事を書いた人

技術士(建設部門ー鋼構造及びコンクリート)

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