技術士に合格したければ友達は作るな

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「群れる」受験生は不合格になる

私が技術士二次試験を受験した時には、周りに技術士の資格を取得している人や技術士二次試験を受験する人はいませんでした。
幸い初めての受験で合格し技術士の称号を得ることが出来ました。
すると技術士を取得している知り合いが増えてきました。
社内でも技術士を目指す人も増えてきました。

また受験対策講座などを受講すると、知り合った方との交流があったりします。
その場で情報交換や意見交換をするのは有意義だったりします。
知り合った方がやがて友達になり、仲間になったりする場合があります。
一緒に勉強したり、一緒に技術士の受験対策講座に参加したりするようになります。

はっきり言います。
技術士に合格したければ友達は作らないでください。
もう少し正確に言えば「群れ」ないでください。
これは会社の内外共に言えることです。

技術士二次試験で友達を作るメリット

技術士二次試験を受験するうえで一緒に合格を目指す友達や仲間を作るメリットとはなんでしょうか。
この質問をすると次のような回答が返ってきます。

■技術士受験における意見交換
■技術士受験における有益な情報交換
■受験勉強のモチベーションアップ

ほとんどがこの回答です。
しかしこの3つの内容は試験の合格とは全く関係ありません。
ひとつひとつ分析してみましょう。

技術士受験における意見交換

そもそも意見とはその人の経験からくる見解や考えです。
その意見が真実であるかどうかは別問題です。
その意見が既に技術士である方の意見であれば、参考になるかもしれません。
しかし、まだ技術士に合格していない人の意見であれば役に立つか否かはわかりません。
合格率が10%程度の試験なので、受験生の意見が役に立つ可能性は10%ではないでしょうか。
基本的に受験生同士の意見交換は不必要だと考えられます。

技術士受験における有益な情報交換

「○○〇の受験対策講座は有益だったよ。」
「△△△の資料は役に立つよ。」
「□□□のセミナーは最悪だったよ。」

みたいな情報交換をしている受験生をよく見かけます。
個人的に情報交換事態は悪いことではないと思います。
上記のような情報も、自分の疑問に対する答え合わせという意味では有益でしょう。
しかし「□□□のセミナーは最悪だったよ。」と言っても、そのセミナーを受講して合格した受講生もいるはずです。
何かしら得られるものもあるはずです。

そもそも有益な情報とは必要なものなのでしょうか。
個人的には全く必要ないと思います。
理由は本当に必要な情報はすべて日本技術士会のホームページに載っているからです。
そのことを理解していないから、耳障りのいいあやしい何も根拠のない情報を鵜吞みにして喜んでいるだけなのです。

受験勉強のモチベーションアップ

これはメリットでも何でもありません。
そもそもモチベーションが無いのであれば、受験しなければいいだけです。
合格したいのであれば、モチベーションはあって当然です。
風邪をひいて体調が悪いのに、病院に行くモチベーションがないと言っているようなものです。

技術士二次試験で友達を作るディメリット

技術士二次試験は合格率10%以下の難関資格です。
受験すれば不合格になる確率の方が断然高いのです。
受験生は大半が不安な心理状態になります。
その不安を払しょくするために、仲間と群れたいだけなのです。

「自分も不合格だったけど、群れている仲間も全員不合格だったからよかったな!」
「自分は勉強していないけど、群れている仲間も勉強していないみたいだからよかったな!」

というような心理状態を知らず知らずのうちに作り出しているのです。

合格するための友達作りのはずが、「傷口の舐め合い」「足の引っ張り合い」になっているのです。

昔在籍していた会社の部署で週末技術士二次試験の勉強会を行っていました。
土曜日に会社の会議室に集まり、参考書などを読んで勉強をしていました。
4~5名ぐらいの集まりだったと思います。
私も参加するように誘われましたが断りました。
理由はくだらないからです。

勉強したければ、自分のペースで勉強すればいいだけです。
社内の仲間と足並みをそろえる意味が分からないのです。
案の定この集まりは自然消滅したようです。
この中から技術士二次試験に合格した人はいませんでした。

合格したければ自分で考え、自分で決め、自分で行動すること

自分の合格は、自分で考え、自分で決め、自分で行動しないと得られません。
それが嫌だから群れて友達を作って変な安心感を得ようとしています。

試験で問題を読んで何を書くのか自分で考えないといけません。
何を書くのか自分で決めなければなりません。
もちろん書くのも、自分で書かなければなりません。
しかしその解答が間違っている可能性もあります。
では間違っているとしたらどこなのか。
なぜ間違っているのかということを、自分自身で検証しなければなりません。
このようなメタ認知能力が必要なのです。
群れをなして友達を作ることは、このメタ認知の能力向上の妨げにしかならないのです。

集団で群れるとこの能力は阻害される傾向にあります。
「大企業病」というのがそれにあたります。
技術士二次試験に合格したければ、「孤独」である必要があるのです。

参考:日本技術士会

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所代表
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)
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