令和4年度建設部門河川、砂防及び海岸・海洋Ⅱー1-2

赤レンガ
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問題

Ⅱー2-2 ダム総合点検の実施手順の概要を説明せよ。また、長期併用されているコンクリートダムにおいて、試験湛水から現在まで計測されている漏水量の計測データについて、ダムの健全性を評価するうえでのデータ分析における着眼点又は留意点を2つ説明せよ。
参考:日本技術士会

解答

(1) ダム総合点検の実施手順の概要
は じ め に 、 既 存 資 料 を 収 集 ・ 整 理 し 、 点 検 計 画 を 立 案す る 。 専 門 家 か ら 意 見 を 聴 取 、 助 言 を 受 け 、 内 容 を 追 加修 正 し た 最 終 的 な 点 検 計 画 を も と に 基 本 調 査 及 び 追 加 調査 を 実 施 す る 。 そ の 成 果 を も と に 、 安 全 性 、 維 持 管 理 状況 、 蓄 積 デ ー タ に つ い て 健 全 度 評 価 を 実 施 し た 上 で 、 点検 方 針 や 補 修 対 策 の 要 否 な ど 、 今 後 の 維 持 管 理 方 針( 案 ) を 作 成 す る 。 専 門 家 か ら 意 見 を 聴 取 、 助 言 を 受 け追 加 修 正 し た 健 全 度 評 価 及 び 維 持 管 理 方 針 を 、 カ ル テ とし て 整 理 し 、 体 系 的 に と り ま と め る と と も に 電 子 化 す る

(2)漏 水 量 の デ ー タ 分 析 に お け る 留 意 点
①各 継 目 排 水 孔 お よ び 基 礎 継 目 排 水 孔 か ら の 漏 水 量 と 貯水 位 の 関 係 が 直 線 関 係 に あ れ ば 、 ダ ム の 挙 動 は 安 定 状 態と 判 断 で き る 。 た だ し 、 基 礎 排 水 孔 か ら の 漏 水 量 が 1 孔あ た り20L/分 を 超 え る 場 合 に は 、 漏 水 量 と 貯 水 位 の 関係 が 直 線 関 係 で な く な る こ と が 多 い 。
②ダ ム 完 成 後 、 ダ ム の 挙 動 が 定 常 状 態 に 達 し た 以 降 の 場合 、 継 目 排 水 孔 お よ び 基 礎 排 水 孔 か ら の 漏 水 の 浸 透 経 路が 目 詰 ま り し て 漏 水 量 が 減 少 す る こ と が 多 い 。 た だ し 、基 礎 排 水 孔 そ の も の の 閉 そ く に よ り 漏 水 量 が 減 じ て い る場 合 が 多 く 、 揚 圧 力 を 軽 減 す る と い う 本 来 の 目 的 か ら 、必 要 に 応 じ て 孔 内 洗 浄 な ど の 基 礎 排 水 孔 の 機 能 回 復 を 図ら な け れ ば な ら な い 。 以 上

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