総監択一高得点シリーズ:平成26年度解答と解説【人的資源管理】

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目次

設問Ⅰー1-9

労使関係に関する次の(ア)~(オ)の記述のうち,労働組合法上,使用者が行ってはいけない不当労働行為に該当するものの数はどれか。
(ア)労働者が労働組合を結成しようとしたことを理由に解雇すること。
(イ)労働者が労働組合に加入しないことを雇用条件とすること。
(ウ)雇用する労働者の代表者と団体交渉をすることを正当な理由なく拒むこと。
(エ)労働組合の運営のための経費の支払につき経理上の援助を与えること。
(オ)労働者が労働委員会に対し不当労働行為の申立てをしたことを理由に解雇すること。

① 1  ② 2  ③ 3  ④ 4  ⑤ 5

【解説】
正解⑤
青本78ページ、労使関係管理からの出題です。
正当な理由がないのに労働者に対して不利になるようなことはできません。
(エ)はどちらか迷う人もいるかもしれませんが、使用者が組合に援助を与えると使用者側の要求が通りやすくなるからだと考えられます。

設問Ⅰー1-10

職務設計における「5つの中核的職務特性」に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
 ① 従業員はその仕事を遂行するために活用できる技能や知識が多様であればあるほど,その仕事を有意義と感じる。
 ② 従業員はその仕事を遂行した結果として得られる給与や賞与などの物質的達成感が高ければ高いほど,その仕事を有意義と感じる。
 ③ 従業員は自分の仕事が外部の人々にどれだけ影響を及ぼすか,すなわち,他の人々の物理的あるいは心理的幸福にどれだけ役立っているかを知覚すればするほど,その仕事を有意義と感じる。
④ 従業員が仕事のスケジュールや実施手順を決定する際にどれだけ自由な裁量が与えられているか,この自由裁量が大きければ大きいほどその仕事の成否への責任感が高まる。
⑤ 従業員は自分の仕事の成果に基づいて明確で直接的な情報を受け取ることができるフイードバックメカニズムが業務内に装備されていることで,実際の仕事の結果を知覚し,動機づけが高まる。

【解説】正解②  青本80ページ、職務設計からの出題です。
5つの中核的職務設計
(1)技能の多様化・・・・・・①
(2)仕事の一貫性・・・・・・④
(3)仕事の有意味性・・・・・・③
(4)自立性
(5)フィードバック・・・・・・⑤

設問Ⅰー1-11

次の(ア)~(ウ)に示す教育訓練の目的と,(A)~(C)に示す教育訓練技法の組合せとして,最も適切なものはどれか。

教育訓練の目的
 (ア)職場の同僚と協力する姿勢や対人能力の向上
 (イ)問題解決能力の養成
 (ウ)創造性の開発

 教育訓練技法
 (A)ロールプレイング
 (B)ケース・スタディ
 (C)ブレイン・ストーミング

    ア  イ  ウ
①   A  B  C
②   A  C  B
③   B  A  C
④   B  C  A
⑤   C  A  B

【解説】正解① 青本87ページ、教育訓練手法・技法からの出題です。
語句の意味を覚えているかどうかになります。

設問Ⅰー1-12

QCサークルに関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
 ① QCサークル活動の基本理念を実現するためには,サークルを固定的な編成で長期にわたって運営することが望ましい。
 ② QCサークル活動は自主的な活動であり,経営者による支援や評価は避ける。
 ③ QCサークル活動を行う上での基本理念は,人間の能力を発揮し無限の可能性を引き出す,人間性を尊重して働きがいのある明るい職場をつくる,組織の体質改善・発展に寄与する,である。
④ QCサークル活動は従業員の動機づけや自己表現に貢献する現場中心の活動であり,外部の専門家による支援を受けることは避けるべきである。
⑤ QCサークル活動は,品質管理の考え方や手法の改善を主目的に業務の一環として行うTQM,ZD運動などの小集団活動とは,目的や性格が大きく異なる。

【解説】正解③  青本90ページ、QCサークルからの出題です。
出題頻度の高い問題なので得点する必要があります。
QCサークルの問題としては
(1)成果や発表に編重した活動となる。
(2)経営層の無関心、過小評価が活動を停滞させる。
(3)問題認識や手法理解のレベルが低下してくる。
(4)形式化や形骸化が進む。
問題文を読めば分かる通り、ネガティブなものが不適切なものになります。

設問Ⅰー1-13

会社の代表的な組織形態である,職能別組織,事業部制組織,マトリックス組織について,それぞれの長所を以下に示す。このうち,事業部制組織の長所として最も適切なものはどれか。
 ① 企業内のさまざまな活動が統一的に管理されているので,重複が排除できる。
 ② 人的資源の共有化を図り,柔軟に問題に対処できる。
 ③ 情報伝達チャンネルが多元化するため,情報共有が促進され,情報処理の迅速化が図れる。
 ④ 業務的決定の権限が分権化されているので,意思決定が迅速にできる。
 ⑤ 専門的な知識の蓄積やスペシャリストの育成ができる。

【解説】正解④ 青本71ページ、組織形態からの出題です。
出題頻度の高い問題なので得点する必要があります。
職能別組織
職能的な専門毎に組織の構成員を配置した組織であり、組織の基本職能毎に部門を設けている。
事業部制組織
組織のある事業に関わる構成員を営業から研究部門まで、全て一つの部門にまとめる組織である。
マトリックス組織
職能別組織と事業部制組織の2つを併せたような組織である。組織の全体的な編成原理について一つの軸を中心にとるのではなく、職能と事業の二元的な組織編制を行うものである。


①職能別組織  ②マトリックス組織  ③マトリクス組織  ⑤職能別組織

設問Ⅰー1-14

リーダーの基本行動スタイルは,指示的(課題指向的)行動と協労的(関係指向的)行動の組合せにより,高指示低協労,高指示高協労,高協労低指示,低協労低指示の4つに分類されることがある。このうち,高協労低指示スタイルのリーダーが部下によってどのように認知されるかを示す記述として最も適切なものはどれか。
 ① 目標達成の方法を明確に熟知していると受け取られ,頼りがいがあると部下に思われる。
 ② 目標の設定,仕事の組織化というグループの二-ズを満たし,高度な社会連帯的支持をも与えてくれていると部下に思われる。
③ 部下に暗黙の信頼を寄せるとともに,彼らの目標達成を促進することに意を用いていると部下に思われる。
④ 求められているのに,必要な仕事の組織化や社会連帯的支持の提供を怠けていると部下に思われる。
⑤ 必要以上に仕事の指図に熱心で,ときに対人関係が誠意のない上辺だけのものと部下に思われる。

【解説】正解③  青本72ページ、リーダーシップからの出題です。
PM理論について理解があれば簡単な問題です。
PM理論とは、組織の目標達成や課題解決に関する機能(Performance)と組織の維持を目的とする機能(Maintenance)の両者をともにバランス良く持つ者が優れたリーダーだという考えです。PとMを正しく理解していれば難しくない問題です。
高協労低指示スタイルとはPerformance低くMaintenanceが高いスタイルだと言えます。

設問Ⅰー1-15

職場の労働条件に関する次の記述のうち,労働基準法の規定上,最も適切なものはどれか。
 ① 従業員の採用時に,労働契約の期間や賃金,労働時間について口頭で明示した。
 ② 会社の都合で従業員を休業させざるを得なかったので,その間,当該従業員の平均賃金の60%の手当を支払った。
 ③ 休憩時間を兼ねた昼休みの電話当番を月1回設定している。
 ④ 休日に出勤させたが,その代償として事後に代休を与えたので,休日労働分の割増手当は支払わなかった。
 ⑤ 1日の労働時間が7時間なので,休憩時間を30分設けている。

【解説】正解②  青本74ページ、労働関係法からの出題です。
①当然書面でしょう。
③電話番をしているのならば勤務時間になります。
④振替休日の場合は休日の振替なので手当等は発生しません。
 代休は休日労働が行われた場合に、その代償として以後の特定の労働日を休みとするものになります。そのため休日労働分の割増賃金を支払う必要があります。
⑤6時間を超える場合は少なくとも45分の休憩時間が設ける。

設問Ⅰー1-16

男女雇用機会均等法(雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律)において,職場における男女の均等取扱い等に関して,禁止される行為と必ずしも禁止されない行為がある。次のうち,必ずしも禁止されない行為はどれか。
 ① 労働者の採用に当たって,営業職は男性,事務職は女性に限定して募集すること。
 ② 労働者の採用に当たって,特別な事由なく労働者の身長,体重又は体力を要件とすること。
 ③ 労働者の昇進に当たって,特別な事由なく転勤の経験があることを要件とすること。
 ④ 配置のために必要な資格試験の受験を,女性労働者のみに奨励すること。
 ⑤ 厚生年金の支給開始年齢に合わせて,男女で異なる定年を定めること。

【解説】正解④ 青本外から男女雇用均等法の出題です。
男女を均等に雇用する必要があるので、特別な理由がない場合均等に扱うことが必要となります。
男女雇用機会均等法第8条女性労働者に係る措置に関する特例からの出題です。
男性労働者のみに資格試験の受験を奨励するとはだめなようですが、女性労働者のみに奨励するのは特例として違法になりません。

総監に合格したければ、択一で高得点をたたき出せ

総合技術監理部門の試験は、午前の択一式試験と午後の記述式試験から構成されています。
択一式試験と記述式試験の合計得点が全体の60%以上取れれば合格です。
例えば
択一式試験 60% + 記述式試験 60%
択一式試験 80% + 記述式試験 40%
択一式試験 40% + 記述式試験 80%
このどのパターンでも合格です。
択一式試験で高得点をたたき出せば、合格が間違いないものになります。

本講座の代表も4月から総監択一試験対策をはじめ、わずか4カ月の勉強で筆記試験を合格しました。
択一式試験は簡単です。
正確な知識を求められている設問は年々減っています。
正解の選択肢を選ぶ技術を身に付ければ、正確な知識がなくても正解が選べます。
直近5年分の問題でその技術を身に付ければ高得点はたたき出せます。

技術士の試験は、一次試験⇒二次試験⇒総合技術監理部門と難易度が上がるに連れて、知識量は試されなくなります。
考え方とコミュニケーション能力(日本語能力)が試されます。
それをあなたは知識量を試されていると勘違いして何回受験しても不合格なのです。

考え方を変える必要があるのです。
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間違える可能性もあります。

短期間で確実に合格するためには、すでに確立された「考え方」を教えてもらい、それを身に付けることです。

最終的に自分の人生は自分で何とかしなければなりません。
間違った所を修正するには、正しいことを教えてくれる人を選ばなくてはなりません。
教えてもらう人を間違えると、すべてが間違えてしまいます。

過去と他人は変えられませんが、自分と未来は変えられます。
今の自分は過去の自分の総決算です。
未来の自分は今の自分の総決算です。
今の自分が正しい行動、正しい考え方を繰り返せば未来の自分が変わります。
合格して人生を変えるのではなく、人生変えるために合格するのです。

参考:日本技術士会

太陽です

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所代表
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)
あなたの技術士合格を応援します。

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