技術士口頭試験で【不合格】になる受験生の残念な共通する特徴

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不合格になる受験生の特徴

講師として模擬口頭試験を行っていると、合格する受験生不合格になる受験生の違いが分かってきます。

【不合格】になる受験生の特徴はコミュニケーションが苦手な受験生です。

コミュニケーションの苦手には2種類のタイプがあります。

会話するのが苦手なタイプ
・質問しても答えが返ってこない、黙ってしまう。
・用意してきた解答を棒読みするだけで、更問いに答えられない。
・常に自信がない。
・何がいいたいのかわからない。

人の話を聞かないタイプ
・質問したことに対して違う回答をする、内容がかみあわない。
・何を聞かれても自分が用意した答えを無理やり答える。
・会話が得意だと思っている、話が長い。
・何がいいたいのかわかならい。

上記2種類のタイプには共通点があります。
試験官は受験生が「何がいいたいのかわからない」のです。

口頭試験には明確な採点基準があるため、試験官は受験生が採点基準を
満たした回答をするかを判断しています。
参照:口頭試験の採点基準 日本技術士会

20分の時間の中で質問をして、採点基準を満たした回答をすれば次の質問に移ります。
順番に質問を行っていき、時間内に全ての項目で受験生が採点基準を満たした回答をすれば
口頭試験は終了。受験生は合格となります。

しかし、受験生の回答が【何がいいたいのかわからない】のであれば、採点基準をみたしていません。
更に質問を重ねるか、別の切り口で質問をします。
話が長い、聞いていることと全然別の話をする、沈黙が続くなど、
受験生が「何がいいたいのかわからない」状態が続くと時間切れとなり、
受験生は不合格となってしまいます。

模擬口頭試験のすすめ

口頭試験の受験生で、【会話するのが苦手なタイプ】もしくは【人の話を聞かないタイプ】の自覚がある人は模擬口頭試験を受けることをおすすめします。

なお、【人の話を聞かないタイプ】の中には本人の自覚がない人も一定数いますが・・・

模擬口頭試験をすると色々な受験生がいます。
・最初は緊張してまったくしゃべれない。
・答えが思い浮かばず黙ってしまう。
・自分が行ってきた実績がどんなに凄いかを延々と自慢する。
・試験管に「それは違うのでは」と口答えする。

正直口頭試験本番でこのような受け答えをする受験生は合格しません。
10人に1人しかいない口頭試験不合格者になってしまいます。

しかし、このような受験生でも、模擬口頭試験を繰返し行い、
場慣れすることでコミュニケーション能力が高まっていきます。
中には1回目と別人のように的確にコミュニケーションをとれるようになる受験生もいます。

なぜ模擬口頭試験でコミュニケーション能力が向上するのか

技術士口頭試験の採点基準は日本技術士会のホームページで公表されています。
参照:日本技術士会

【A】総合技術監理部門を除く技術部門
諮問事項[配点」
Ⅰ 技術士としての実務能力
① コミュニケーション、リーダーシップ [ 30 点 ]
② 評価、マネジメント [ 30 点 ]
Ⅱ 技術士としての適格性
③ 技術者倫理 [ 20 点 ]
④ 継続研さん [ 20 点 ]
諮問時間
20 分(10 分程度延長の場合もあり)
参照:日本技術士会

技術士の口頭試験の採点基準は、コミュニケーション、リーダーシップ 、 評価、マネジメント 、技術者倫理 、 継続研さんについて正しく理解しているかです。
聞かれることが決まっているので、聞かれる内容に対して自分の経歴を基に正しい答えを準備しておけばよいのです。
そして、正しい準備を基に模擬口頭試験を繰返し、場慣れする。

こういった対策をすれば、コミュニケーションが苦手な受験生も、確実に合格できる受験生になることができるのです。
実際に昨年、1回目の模擬面接では緊張してまったく何をいっているか分からなかった受験生も、
模擬口頭試験を繰返し、見事口頭試験に合格し技術士となることができました。

口頭試験では、流暢に返答する必要がありません、逆にしゃべりすぎると試験官が聞いている内容と別の話をしてしまい心証を悪くする可能性があります。何より口頭試験の試験時間は20分しかないので、余計なことをしゃべるのは時間がもったいないのです。
必要なのは、試験官の質問に対して、採点基準にそった回答を素直に実直に答えるだけです。
なので、実際の業務で行う打合せやプレゼンに比べ、簡単に事前準備で対策することが可能なのです。

模擬口頭試験講座の詳細

今年も横浜すばる技術士事務所では、オンラインによる模擬口頭試験講座とリアル(対面)による模擬口頭試験講座を用意しております。
それぞれ特徴がありますので、昨年オンラインとリアル(対面)両方で講師を実施した経験を基に解説したいと思います。

Zoomによるオンライン模擬口頭試験講座

Zoomを使ったオンラインでの模擬口頭試験講座となります。
時間的な制約がないこと。担当講師と受験生で時間を調整して模擬面接を迅速に実施できます。
移動時間もかかりません。
模擬口頭試験は録画できるので、講師が説明した内容や自分の回答について、繰返し確認することが可能です。PDCAを回し、再度模擬口頭試験を受けることができます。
2回の実施を想定していますが、足りない場合別途追加で申し込むことも可能です。
ただ、オンラインため実際の口頭試験のヒリヒリとした緊張感はあまり体感できません。
一般部門はこちら
総合技術監理部門はこちら

リアル(対面)による模擬口頭試験講座

貸会議室において、実際に対面形式で行います。
今年は新宿での実施となります。
初めて口頭試験に臨む方は是非受講して欲しい講座です。
口頭試験の実際のヒリヒリとした緊張感を体感することができます。
本番の口頭試験は緊張します、筆記試験合格に向けて努力した受験生ほど、その努力を無駄にできないと力が入り緊張します。リアル(対面)による模擬口頭試験を体感し、場慣れしておくことで、本番で自分のパフォーマンスを発揮できます。

模擬口頭試験リアル講座の申込はこちら

それぞれ一長一短ありますので、うまく使い分けてもらえればと思います。

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所講師
技術士(建設部門ー道路,施工計画、施工設備及び積算)(総合技術監理部門)

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