【技術士二次試験】論文では何を書けば合格するのか?「必須科目の解き方」

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必須科目の考え方

技術士二次試験は論文の試験です。
「論文では何を書けば合格するのか?」
不合格者の多くがこのような疑問を持っています。
書く内容は問題文によって違います。

例えば下記の問題は平成20年度の技術士二次試験建設部門必須科目の問題です。

平成20年建設部門必須科目
Ⅱ  次の2問題のうち1問題を選んで解答せよ。 (解答問題番号を明記し,答案用紙3枚以内にまとめよ。)
Ⅱ-1社会資本の維持管理に関する現状と課題を述べ, これに対する対策としてのアセットマネジメントの必要性及びその実用化に向けた方策についてあなたの意見を述べよ。


Ⅱ-2我が国の公共事業は,近年,縮小傾向にあるが,このような状況が,建設分野における技術力の維持及び向上に与える影響とその課題を挙げ,今後とるべき方策についてあなたの意見を述べよ。

2問題から1問題を選び600字詰め原稿用紙3枚以内で記述します。
問題の文字量は2~3行になります。
Ⅱ-1の問題はアセットマネジメントになります。
アセットマネジメントの現状と課題を述べ、その必要性と実用化の方策を述べます。
Ⅱ-2の問題は技術力の向上になります。
公共事業の縮小からの影響と課題を挙げ、方策について述べます。
2問題とも最終的に問われているのは、「あなたの意見」になります。
つまり上記のキーワードについて「普段何を考えているか」を問われています。
論理的思考力を問われています。
書いてある内容が常識とかけ離れていても、論理的に説明できれば構わないということになります。
反対に書いてある内容が常識的なものであっても、論理的に説明ができない場合や、自分の意見でない場合は求められている解答ではないことになります。

続いて下記の問題は令和3年度の技術士二次試験建設部門必須科目の問題です。

I 次の2問題(Ⅰ-1、Ⅰ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(解答番号を明記し、答案用紙3枚を用いてまとめよ。)I-1 近年,地球環境問題がより深刻化してきており,社会の持続可能性を実現するために「低炭素社会」,「循環型社会」,「自然共生社会」の構築はすべての分野で重要な課題となっている。社会資本の整備や次世代への継承を担う建設分野においても,インフラ・設備・建築物のライフサイクルの中で,廃棄物に関する問題解決に向けた取組をより一層進め,「循環型社会」を構築していくことは,地球環境問題の克服と持続可能な社会基盤整備を実現するために必要不可欠なことである。このような状況を踏まえて以下の問いに答えよ。
(1)建設分野において廃棄物に関する問題に対して循環型社会の構築を実現するために 技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行に当たり,技術者としての倫理,社会の持続可能性の観点から必要となる要件,留意点を述べよ。


I-2 近年,災害が激甚化・頻発化し,特に,梅雨や台風時期の風水害(降雨,強風,高潮・波浪による災害)が毎年のように発生しており,全国各地の陸海域で,土木施設,交通施設や住民の生活基盤に甚大な被害をもたらしている。こうした状況の下,国民の命と暮らし,経済活動を守るためには,これまで以上に,新たな取組を加えた幅広い対策を行うことが急務となっている。
(1)災害が激甚化・頻発化する中で,風水害による被害を,新たな取組を加えた幅広い対策により防止又は軽減するために,技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対応策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり,技術者としての倫理,社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。

平成20年度と令和3年度の違いを比較することで、この試験に求められているものが分かりやすくなります。2問題から1問題を選び600字詰め原稿用紙3枚以内で記述します。
問題の文字量は1問A4用紙1枚になります。


平成20年度に比べてはるかに多い文字量になります。
序文の文字量が多いことと、各々の設問で要求されている内容が多いことになります。
たとえば設問(1)では、課題を3つあげてその観点と内容を示すことを求められています。
自分の意見は求められていません。
これは非常に簡単な問題になります。
課題を3つあげ、観点と内容を記述すればいいだけです。
あとは3つの課題の観点が多面的(似ていない)と判断されれば構わないということになります。
その観点は自分の意見ではなく、一般的なものを求められています。

平成20年度は問題が1文だけでしたが、令和3年度は(1)~(4)に分かれています。
これはたとえば設問(1)が不適切な内容であれば、設問(2)以降は読まなくてもいいことになります。
平成20年度の問題だと解答をすべて読まなければなりません。
令和3年の問題は非常に採点がしやすくなります。

解答手順としては、
① 問題文をよく読むこと。
② 問題文で問われていること、要求されていることを洗い出すこと。
③ ②の内容をすべて明確に記すこと。
④ 内容が妥当なこと。
これだけです。


問題文をよく読むことが合格への第一歩になります。
解答手順を理解し習得し、下記の資料で勉強すれば必ず合格します。

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最終的に自分の人生は自分で何とかしなければなりません。
間違った所を修正するには、正しいことを教えてくれる人を選ばなくてはなりません。
教えてもらう人を間違えると、すべてが間違えてしまいます。


過去と他人は変えられませんが、自分と未来は変えられます。
今の自分は過去の自分の総決算です。
未来の自分は今の自分の総決算です。
今の自分が正しい行動、正しい考え方を繰り返せば未来の自分が変わります。
合格して人生を変えるのではなく、人生変えるために合格するのです。

日本技術士会HP

技術士二次試験対策は要領です。


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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所代表
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)
あなたの技術士合格を応援します。

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