「技術士二次試験に向けて勉強を始めたけれど、なかなか継続できない」
「仕事が忙しくて、まとまった勉強時間が確保できない」
このように悩んでいませんか?
技術士二次試験は、東京大学の合格に匹敵するとも言われる超難関国家資格です。しかし、合格する人と不合格になる人の差は、決して「元々の地頭の良さ」や「才能の差」ではありません。
結論から言うと、合否を分ける最大の要因は「日々の習慣の差」にあります。
合格する人は「合格するための習慣」を無意識のレベルで実践しており、不合格になる人はその習慣が身についていません。本記事では、脳科学の視点や「筋トレの法則」を交えながら、技術士二次試験に一発合格するために絶対に身につけるべき「平日毎日30分の勉強習慣」について徹底解説します。
参考:日本技術士会
技術士二次試験の合否を分ける「習慣」の正体
なぜ「習慣」がそれほどまでに重要なのでしょうか。まずは、私たちの行動を支配している「意識と無意識」、そして「人間の脳と動物の脳」の仕組みから紐解いていきましょう。
意識と無意識:車を運転するときの脳の動き
日本の交通ルールでは車両は左側通行ですが、海外の多くの国では右側通行です。国外免許を持って海外で運転した経験がある人は、「ちょっと油断すると、ついついつつ左側通行の癖が出てしまう」と言います。
これは、長年培われた「日本の習慣」が無意識のうちに現れるからです。
私たちが車の運転をするとき、最初は「アクセルを踏んで、ミラーを確認して……」と強く意識(ストレス)を働かせます。しかし、運転に慣れてくると、考え事をしていて道を間違えることはあっても、ブレーキとアクセルを間違えることはまずありません。これは運転が「習慣(無意識の行動)」になっているからです。
人間の脳(意識)と動物の脳(無意識)
脳科学的・心理学的に、人間の行動は次のような等式で表すことができます。
■意識 = 人間の脳(論理的思考、ストレスがかかる、パワーが必要、疲れやすい)
■無意識 = 動物の脳(本能・習慣、ストレスフリー、楽、普段の癖が出る)
意識して頭を使うことは、脳にとって非常に大きなエネルギーを消費するため、ストレスがかかります。そのため、人間の脳はエネルギーを節約しようと、できるだけ「無意識の状態(習慣)」に持っていこうと自動的に動きます。
不合格になる習慣が染みついている人は、無意識の状態になると「スマホを見る」「テレビを見る」「すぐ寝る」といった楽な行動を選択してしまいます。合格するためには、この「無意識の習慣」そのものを「勉強する習慣」に書き換える必要があるのです。
習慣を変えるための「大砲理論(高い意識)」
長年染み付いた習慣を変えるのは簡単ではありません。「明日から毎日勉強しよう」と思っても、3日後には元の生活に戻ってしまう人がほとんどです。
習慣を変えるために最も必要なもの、それは絶対に習慣を変えるんだという「高い意識(強い動機付け)」です。これを「大砲理論」と呼びます。
例えば、海外で左右の車線を間違えずに運転し続けるには、強力な動機が必要です。「海外でタクシードライバーとして生計を立てる」「社運をかけたプロジェクトでトラックを運転する」といった明確な恩恵や目的があれば、脳は緊張感を保ち、新しい習慣を強制的に作ることができます。一方で、「会社から言われたから、なんとなく技術士を受けよう」という程度の弱い意識(パチンコ玉のような意識)では、日々の疲れや誘惑という壁に跳ね返されてしまいます。
技術士を取得することで、あなたのキャリアや人生にどのような恩恵があるのかを強くイメージし、「大砲」のような高い意識を持つことが、習慣化の第一歩となります。

合格したければ「平日毎日30分」勉強しなさい
技術士二次試験で不合格になる原因は、大きく分けて2つしかありません。「勉強量が足りないか」「勉強方法が間違っているか」、あるいはその両方です。そして、圧倒的多数の受験生は「圧倒的な勉強不足」に陥っています。
技術士試験は、一次試験から二次試験、さらに総合技術監理部門(総監)へとステージが上がるにつれて、「暗記力」ではなく「論理的思考力(コンピテンシー)」が試されるようになります。
間違った思考の習慣を、技術士にふさわしい「正しい思考の習慣」に変えるために必要な最低限のハードルが、「平日毎日30分の勉強」です。
「たった30分の勉強で、東大レベルの試験に合格できるわけがない」と思う方もいるかもしれません。しかし、これこそが多くの不合格者が陥る思い込み(罠)なのです。
「1日30分の法則」による年間勉強時間の蓄積シミュレーション
| 勉強のスタイル | 1日の勉強時間 | 年間平日日数 | 年間の総勉強時間 | 特徴とメリット・デメリット |
| 平日コツコツ型 (1日30分の法則) | 30分(0.5時間) | 240日 | 120時間 | ・無理なく習慣化できる ・知識や思考力が毎日アップデートされる ・挫折リスクが極めて低い |
| 休日まとめ型 (不合格者に多いパターン) | 平日0分 休日3時間目標 | 実質0日〜数日 | 数十時間未満 | ・休日に予定が入るとゼロになる ・平日に脳がリセットされる ・直前の詰め込みになり破綻する |
平日毎日30分の勉強を継続するだけで、年間で120時間もの勉強時間を確保できます。
技術士二次試験の対策において、正しい方向性(合格論文の書き方の理解)が定まっていれば、120時間という時間は合格ラインに到達するのに十分なボリュームです。
「まとまった30分」は不要!スキマ時間をハックする
「1日30分」の勉強を行うために、わざわざ家に帰って机に向かう必要はありません。また、30分連続して時間を確保する必要もありません。
おすすめは、以下のように1日の中で10分ずつの「スキマ時間」を3回組み合わせることです。
■朝、会社のデスクに少し早めについて:10分(資料をサッと読む、キーワードを確認する)
■お昼休みの後半、あるいは公園のベンチで:10分(論文の構成案を頭の中で組み立てる)
■帰りの電車の中、スマホを活用して:10分(音声講座を聴く、過去問の出題テーマを眺める)
これだけで合計30分になります。
毎年不合格になってしまう人の多くは、「平日は仕事で忙しいから、休日にまとめて5時間勉強しよう」と考えます。しかし、休日には急な用事が入ったり、平日の疲れを癒すために寝て過ごしてしまったりして、結局勉強時間は「ゼロ」のまま試験直前を迎えてしまうのです。
平日のわずか30分すら確保できない人が、難関の技術士試験に合格できるはずがありません。厳しい現実ですが、毎年不合格になる人は「能力が足りない」のではなく、「毎日続ける仕組みを作れていない(怠けている)」だけなのです。
技術士二次試験に合格する「筋トレの法則」
「平日は忙しいから、土日にまとめて5時間勉強する」 というスケジューリングをしている人は、今すぐ改めてください。週末にまとめて勉強する方法では、技術士試験には合格できません。なぜなら、技術士の勉強は「筋トレ」と全く同じだからです。
週末のまとめ勉強は「時間の無駄」
思考力とは、文字通り「考えて思う力(パワー)」です。私たちは知識を暗記しているのではなく、脳の筋肉を鍛えているのです。
筋力を効率よくつけるには、毎日良質なタンパク質を摂取し、適切な負荷の筋トレを30分〜1時間継続することが鉄則です。もし「平日は一切筋トレせず、プロテインも飲まず、日曜日にまとめて5時間筋トレしてプロテインを1パック一気飲みする」という人がいたらどう思うでしょうか? 筋肉がつくどころか、激しい筋肉痛(最悪の場合は怪我)になって終わりです。
技術士の勉強も全く同じです。休日にまとめて勉強しても、翌週にはほとんど忘れており、脳が「思考力痛」を起こすだけで終わってしまいます。これでは単なる時間の無駄です。毎日少しずつでも脳に負荷をかけ続けるからこそ、技術士としての「正しい思考の型」が定着します。
【重要】「無意識の勉強」になっていないか常に自問自答する
平日毎日30分の勉強が習慣化してきたら、次に注意すべきなのが「ただこなすだけの無意識な勉強」に陥らないことです。
ノートに綺麗なまとめを書くだけ、参考書をただ眺めるだけ、といった勉強は「脳が楽をしている(無意識・動物の脳)」状態です。
勉強している最中は、常に以下のように自問自答(意識の状態を維持)してください。
■「この論文の論理展開は、技術士の採点基準に適合しているか?」
■「自分が書いた記述は、独りよがりな専門知識の披露になっていないか?」
■「出題者が求めている『問題解決能力』や『課題遂行能力』をアピールできているか?」
このように、常に自分の思考のベクトルを修正し続けることが、質の高い勉強へとつながります。
まとめ:合格をたぐり寄せる「継続と習慣」の力
最後に、受験生の方にぜひ覚えておいていただきたい有名な言葉(ことわざ)を贈ります。
能力の差は小さい。 努力の差は大きい。 継続の差はとても大きい。 一番大きいのは「習慣」の差。
これは、技術士二次試験の合否にそのまま当てはまります。
受験生の皆さんの地頭や業務経験(能力)の差は、決して大きくありません。しかし、それを「正しい努力」に変え、毎日「継続」し、最終的に「日々の習慣」にまで昇華できた人が、合格の栄冠を手にします。
まずは今日から、人生のたった2%である「平日毎日30分(または10分×3回)」の勉強をスタートさせましょう。普段の生活レベルから正しい努力を習慣づけることが、技術士への最短ルートです。
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