筆記試験合格発表から口頭試験までの過ごし方

マリン
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目次

口頭試験の日程

技術士二次試験の口頭試験は、筆記試験合格者に対して実施されます。
口頭試験の案内は合否及び成績と併せて郵送で通知されます。
合格者の合否通知郵便は例年合格発表の1週間後に郵送されます。
口頭試験日時の指定や変更は一切できません。
日程は例年12月の第一土曜日から第三日曜日及び翌年1月の第二土曜日から第三日曜日になります。
年度によって若干違いがあるので、詳細は技術士会ホームページで確認してください。

口頭試験は土曜日と日曜日を中心に行います。
平日も行われますが受験者は少ないようです。
場所は都内の貸会議室で行われます。

日程は変更できません。
自宅から試験会場まで1時間以上かかる方はホテルを予約し、前泊して試験に乗り込むことをお勧めします。
新幹線や飛行機で移動される方は早めにチケットを予約しましょう。
交通機関の乱れや道に迷うことを想定して、試験会場に近いホテルを予約します。
平日に試験がある方は前日は午後から半休、当日は有給休暇を取得しましょう。
間違っても当日に新幹線や飛行機で移動をするのはやめましょう。
受験できないというリスクは回避してください。

参考:日本技術士会

筆記試験合格発表から試験当日までの過ごし方

筆記試験に合格したら、早めに口頭試験対策を行います。
口頭試験対策は独学で行うことはやめてください。
必ず受験対策講座を受講しましょう。
受験対策は大きく分けると以下のようになります。

■想定質問の入手
■想定質問の回答の作成
■模擬口頭試験の受講

基本的にこの3つを繰り返すことです。
それを合格発表後からなるべく早めに実施してください。
筆記試験の合格発表は例年10月下旬から11月上旬です。
口頭試験は早い方で12月上旬から始まります。
口頭試験対策が短い人で1か月程度しかありません。
この間に自分の回答を合格レベルまでには個人差があります。
個人差はありますが、これまでの経験から合格レベルに仕上げるまでに時間が掛かる人を沢山見ています。
筆記試験は合格者の10%程度はマグレで合格しています。
口頭試験ではマグレでの合格はありません。

想定質問の入手

一般部門の場合は口頭試験で聞かれる内容はおおよそ決まっています。
次のような質問があります。

①業務経歴と業務経歴の詳細の説明
②業務経歴についての虚偽の確認
③技術士を受験する動機
④技術士合格後の抱負
⑤コミュニケーションの説明
⑥リーダーシップの説明
⑦評価についての説明
⑧マネジメントについての説明
⑨技術者倫理についての説明
⑩継続研さんについての説明

他にもありますがおおよそこのような内容です。
①②についてはコミュニケーション能力の確認と受験資格の確認のために求められます。
③④はやましい受験動機でないことの確認です。
受験の適性を踏まえた質問にます。
⑤~⑩は「技術士に求められるコンピテンシー」の確認になります。
おおよそこの10個の質問に答えなければならないことを認知してください。

想定質問の回答の作成

上述の想定質問に対して事前に回答を作成しておきます。
ワードで回答をメモしたり、マインドマップを使って回答を作成します。
①業務経歴と業務経歴の詳細の説明については、1分、3分、5分で説明する内容を考えます。
ここでは自分の経歴を経歴票の順番で説明するのではなく、自分の専門分野で得意なことを説明していきます。
どのような条件で、どのように考え、どのように対策を実施したのかを説明します。
試験官の目を見て、手振り身振りを交えて説明しましょう。
ここでは内容はあまり重要ではありません。
自身を持って技術士にふさわしい業務に携わり、任務を遂行したという誠意を表現します。
回答の説明というよりは、言わばひとつの「プレゼンテーション」だと考えてください。
普段からこのようなプレゼンテーションを行っている方は、対策は難しくないと思います。
しかし、普段このようなプレゼンテーションを行っていない方は、練習・訓練が必要になってきます。
プレゼンテーションの習得にどの程度の時間が掛かるかは、その人次第になります。

③技術士を受験する動機、④技術士合格後の抱負についてはやましいものでなければ構いません。
ただしあまりかっこいいことは言わない方がいいと思います。
自分の環境や考えを交えて説明するのがいいと考えます。
若い人であれば「技術士の取得している上司が社内にいて、専門分野の知識・経験や論理的な考え方に魅力を感じた。
この上司のような技術士を目指すことを目標に技術士を取得しようと思いました。」のような回答がいいでしょう。

⑤~⑩については「技術士に求められるコンピテンシー」を踏まえて、どのように業務を遂行しているかを説明します。
具体的には以下になります。

■コミュニケーション
 業務履行上,口頭や文書等の方法を通じて,雇用者,上司や同僚,クライアントやユーザー
等多様な関係者との間で,明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
 海外における業務に携わる際は,一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え,現地の
社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

■リーダーシップ
 業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,多様な関係者の利害等を調整し取り
まとめることに努めること。
 海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,プロジ
ェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

■評価
 業務遂行上の各段階における結果,最終的に得られる成果やその波及効果を評価し,次段階
や別の業務の改善に資すること。

■マネジメント
 業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,品質,コスト,納期及び生産性
とリスク対応に関する要求事項,又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サー
ビス等)に係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を満
たすことを目的として,人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

■技術者倫理
 業務遂行にあたり,公衆の安全,健康及び福利を最優先に考慮した上で,社会,文化及び環
境に対する影響を予見し,地球環境の保全等,次世代にわたる社会の持続性の確保に努め,
技術士としての使命,社会的地位及び職責を自覚し,倫理的に行動すること。
 業務履行上,関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
 業務履行上行う決定に際して,自らの業務及び責任の範囲を明確にし,これらの責任を負う
こと。

■継続研さん
 業務履行上必要な知見を深め,技術を修得し資質向上を図るように,十分な継続研さん
(CPD)を行うこと。

上述のコンピテンシーは技術士会で公表されている「採点基準」になります。
この内容が正しいとか間違っているとかではなく、この「採点基準」に基づき業務を遂行しているという説明が求められます。
多くの受験生がつまづく箇所がこの「技術士に求められるコンピテンシー」になります。
まずこの「採点基準」を理解することから始めましょう。

模擬口頭試験の受講

想定質問の入手と想定質問の回答の作成ができたら模擬口頭試験を実施します。
最近ではZ00mなどのオンラインでも模擬口頭試験を実施していますが、本番に近い形式での受講を勧めます。
本番に近いとはオンラインではなく対面による模擬口頭試験になります。
当たり前ですが試験本番は緊張します。
緊張してしゃべれない方をたくさん見てきました。
まず場馴れすることが一番です。
想定質問の回答でどれだけ優れたものを事前に作成しても、緊張して説明できなければ意味がありません。
特に普段あまり人前で話をする機会が少ない方は、必ず対面による模擬口頭試験を受講してください。

模擬口頭試験では最初は想定質問に対して自分で考えた回答を説明します。
このとき大事なことは、自分で考えた回答を丸暗記して説明しないでください。
口頭試験の回答は自分の経験や考え方を説明する場所です。
自分の経験や考え方を暗記して説明するのは間違いなのです。
もちろん暗記するべきこともありますが、それらは理解してから暗記するものなのです。
「3義務2責務」は暗記することは必要ですが、内容を説明できるように理解する必要があるのです。

模擬口頭試験で完璧な受け答えをする受講生はマレです。
マレですがそのような方は確実に高いレベルで合格します。
どうせ合格するのであれば高いプレゼンテーション能力をみにつけていただきたいと思います。
このプレゼンテーション能力は口頭試験だけではなく、普段の業務にも応用できます。
伝えたいことを身振り手振りを交えながら、自信満々でわかりやすく説明する。
聞いていてわかりやすく説明をする。
聞いているだけでワクワクするようなプレゼンテーションを行う。
この能力こそが技術士に求められる能力ではないでしょうか。

試験当日の過ごし方

試験前日は午後から半休を取得し予約しているホテルまで移動しましょう。
可能ならば試験会場の下見をしてください。
お風呂で疲れを取り、軽めの食事にして早めに就寝しましょう。

試験当日の心得は、何事も早め早めの対応をすることです。
時間を過ぎて試験会場に到着したら試験を受けられません。
早く到着しても、時間が車で待合室で待てばいいだけです。
少なくとも口頭試験1時間前には受付を済ましてください。

口頭試験を受験する服装はスーツにネクタイ、革靴とビジネスバックにします。
スーツは紺色、革靴は黒色が無難です。
ネクタイとビジネスバックは華美な色は避けましょう。
ジャケパンはお勧めしません。
あくまで清潔で誠実な印象を出す服装を心がけてください。
地方から移動の方で荷物の多い方は、駅前のコインロッカーに預けた方が無難です。
持って歩くと邪魔になります。
特に都内は人が多く、どこへ行っても狭いです。
特にトイレなどは大きな荷物を持つと邪魔になります。
余計なことに気を取られないためにも、大きな荷物はどこかに預けましょう。
コートや帽子、マフラーをつけている場合は、試験室の前で脱いで手に持って試験会場へ入出しましょう。
絶対にコートを着たまま試験室に入出しないようにしてください。
試験官に対して失礼に当たります。

受付を済ますと時間までは基本的に自由に過ごせます。
試験会場内に待合室があります。
ここで過ごされる方は多いです。
しかし待合室の雰囲気は重く緊張感が漂っています。
気分がいいものではありません。
試験前の重たい雰囲気を感じるのもいい経験になるかもしれませんが、緊張する方は近くの喫茶店などで過ごす方がいいかもしれません。
試験時間の10分前になったらトイレで用を済まし、自分の試験室に向かいます。

口頭試験開始

トイレで用を済ませたら自分が受験する試験室に行きます。
試験室にの入り口の前には椅子があります。
そこに座って待機します。
前の受験生が退出して目が合ったら「お疲れさまでした。」と声をかけてあげましょう。
相手をねぎらう意味もありますが、自分自身の緊張も緩和され落ち着くようになります。
時間になれば部屋の中から試験官が出てきて、入室するように促されます。
試験室は下の図のような配置になっています。

試験室に入ると椅子の横に立つように言われ、名前と受験番号を聞かれます。
名前と受験番号の確認が終わると椅子に座るように促されます。
以下に実際の口頭試験の再現です。

試験官:業務経歴の詳細についてホワイトボードを使用してもいいので、説明してください。
私:業務詳細に記載しました○○工事について説明させていただきます。当初工程では、河川内の P1 橋脚の施工を 5 月までに完成する予定でしたが、水利用のためと友鮎の解禁の準備があるため地元関係機関の要望で 4 月初旬までに完成しなければならず、厳しい工程の短縮が課題となりました。しかし、クリティカルパスとなるコンクリート巻立工や仮設工の工程を短縮できないため、さらなる工程短縮は実現困難であるという問題がありました。私は、請負金の約 5 割を占める仮設道路の工程に着目し、仮設道路に使用する盛土材と大型土のうの削減ができれば、工程の短縮が可能であると考えました。そして、仮設道路の計画を見直しました。当時は、一般的でなかった 3D も積極的に活用し問題解決しました。(この後、発注者から評価された点を述べるとよかったと後で思いました。ホワイトボードについては任意と思ったのでそのまま座っていたら次の質問が来ました。)

試験官:ホワイトボードに河川の絵を描いて、どのように仮設道路を付けたか説明してください。
私:絵を描いて説明。当初は、このように仮設道路を設ける予定でしたが、私はこのようにしました。

試験官:どこに土のうを設置したかがわかるように描いてください。河川の流れはどのようになっていましたか。
私:このように仮設道路を設置すると、ここの大型土のうが削減できます。河川の流れはこのようになります。
(左の試験官がなるほどと納得してくれました)

試験官:高低差はどのくらいありましたか
私:10m 程度ありました。

試験官:渇水期ではありますが、大水が来たときに土のうは大丈夫でしたか。
私:河川を左岸側に瀬替えを行いましたので、大丈夫でした。(ホワイトボードを使って説明、納得してもらえました)

試験官:大型どのうと盛土材を使用した仮設以外に仮桟橋を設ける方法がありますが、検討しましたか?
私:確かに、仮桟橋や作業構台なども、今考えますと検討するべきであったと思いますが、このときは、思いつきませんでした。(このときは、思いつきませんでしたが、本日は勉強になりましたので、今後の問題解決に活かします。と答えたらよかったと後で思いました。)

試験官:仮桟橋のほうが、経済的ではなかったのかなはい。
私:(これを返すと、よくないと思いましたので、はいと答えました)

試験官:業務経歴の詳細が古いですが、なぜこの業務を選んだのですか
私:最も苦労した現場だからです。最近では、ECI 方式の業務も苦労しましたが、新しい業務であるため、評価がまだできないからです。(これは、発注者から評価された点から、技術士として最もふさわしかった業務だからと言えばよかったと後から思いました)

試験官:今回、受験は何回目ですか
私:3 回目です。

試験官:コミュニケーションについてですが、この業務でいろいろな関係者と意思疎通をおこなったと思いますが、どのようにコミュニケーションをしましたか。
私:厳しい工程が問題となりましたので、下請業者に工程表と打設割図を用いて説明しました。また、わかりやすいよう施工図や図面に注釈を加え、色塗りなども行い説明しました。言った、言わないの口論を避けるための工夫をしました。
このようにして、明確かつ効果的に意思疎通を図りました。
(試験官はうなずいていました)

試験官:詳細業務では、利害関係者との調整があったと思いますが、リーダーシップはどのようにしましたか
私:地元関係機関より工程の短縮を求められました。発注者からも要望に応えるようにできるだけ人員を増員し、工程を短縮するように求められました。しかし、下請からは当初契約の条件と異なるため、工程短縮は厳しいということを言われ、双方の利害が一致しませんでした。私は利害を調整するため、計画工程案を作成して、型枠セット数の追加と人員の増員によって、工程短縮ができることを下請業者に説明しました。そして、当初契約単価の見直しを行うことで、理解と協力を得ることができました。
(試験官はうなずいていました)

試験官:普段の業務で利害が一致しない場合どのように調整を行っていますか
私:利害が一致しない方々の調整を行うため複数の解決策を提示します。そして、メリット・デメリットを洗い出します。そして加点評価を行い、お互いがあゆみよれるような提案をします。このように業務の重要性を理解してい頂き協力を求めるように努めています。
(試験官はうなずいていました)

試験官:詳細業務でマネジメントや評価をどのように行いましたか
私:当初計画は、品質・コスト・納期などの要求事項を守れるように施工計画・工程計画・実行予算を作成しましたが、地元関係機関より工程短縮を求められたため、計画の見直しが必要となりました。このため、変更施工計画・変更工程・変更実行予算を作成し、クリティカルパスとなる橋脚巻立工及び仮設工の人員や資材を再配分しました。また、日々の工程管理では、計画と実績の差を評価して、必要に応じて対応策を講じました。
評価では、実行予算と原価との差から現時点での利益率を算出し、最終利益を予測しました。そして、社内積算資料や歩掛りに反映し、次の実行予算作成に活かせるようにしました。
(試験官はうなずいていました)

試験官:成功した事例、失敗した事例など PDCA サイクルを回した事例を詳細業務でも他の業務でもよいので私:ありますか詳細業務では、品質・コスト・納期などの要求事項を守れるように施工計画・工程計画・実行予算を作成しましたが、工事の途中段階で工程短縮が求められ、計画変更の必要が生じたので、変更施工計画・変更工程、変更実行予算を作成し、資源の再配分を行いました。具体的には、橋脚巻立工の型枠セット数を増やし、転用サイクルを少なくしました。また、直営労務と外注業者の人員増員でまかなえない部分は、新たな外注業者に分配させました。
このように計画を見直しましたので、工事が遅れることなく工期内に完成させることができました。(前の質問と回答が被ってしまったので、非常に焦りました。また、成功事例を挙げますと宣言する必要がありました。後から思うと、他の業務で失敗事例を挙げ、次の業務に活かした例を挙げるほうがよかったと後悔しました。これは、かなり焦ったため試験官の反応はわかりませんでした)

試験官:技術者倫理についてですが、普段の業務で意識していることはありますか
公益の確保を最優先に業務を行うように意識しています。工程の短縮を図るために、目的物の品質低下をまねく私:ような行為はしないように心がけています。例えば、工程短縮のために型枠脱型時期を早めるような行為はしないよう意識しています。(試験官の反応は見ていなかったのでわかりませんでした。技術士の取り扱う業務は、他の技術者の業務と違い社会や環境に与える影響が大きいので、公衆の利益を最優先に業務を行っています。また法令を遵守し、信用を損ねるような行為をしないように意識していると言えばよかった。)

試験官:継続研鑽について何かしていますか
私:土木施工管理技士会の CPDS 講習会に参加しています。自分の短所を補完し、自分の長所を伸ばすために、自らの意思で進んで申し込んでいます。(試験官の反応は見ていなかったのでわかりませんでした。年間 50 単位取得しているアピールを忘れました。)

試験官:後進の育成について今後、どのように行っていきたいですか
私:毎月私が主催します工事部会で、失敗事例集や業務に役立つ本の紹介やその活用方法、勉強を行う場を設けていきたいです。

試験官:以上で終わりたいと思いますが、よろしいでしょうか。(この後、左側の試験官からの質問→)コミュニケーションで、下請さんとのコミュニケーションの話がありましたが、地元や河川管理者など関係機関、発注者とのコミュニケーションはどのように行いましたか
私:地元とのコミュニケーションは、工事説明資料を作成し工事の概要・目的について、お年寄りに配慮して見やすいよう大きな文字で、イラストを多用して見やすく仕上げました。また、専門用語は用いないようにして意思疎通を図りました。(意思疎通の確認としてサインをもらったことを言えばよかった)
発注者とのコミュニケーションは、工事打合せ簿を作成し文書により行いました。現状・問題・課題・解決策の流れで説明し、明確かつ効果的な意思疎通を図りました。

試験官:河川管理者などの関係機関とのコミュニケーションも地元と同様に行ったということでよろしいでしょうか(左の試験官) はい

試験官:では、これで口頭試験を終わります。
私:ありがとうございます。

「口頭試験を終わります」と言われたら、立ち上がり一礼をしながら「ありがとうございました。よろしくお願いいたします。」といい、荷物を持って退出します。
出入口を出るときも一礼をします。
これで口頭試験の終了です。

口頭試験終了から合格発表までの過ごし方

口頭試験が終わったら、試験の再現を作ります。
試験の再現は、試験官に聞かれたこと、自分の受け答え、自分の心の声、試験官の表情になります。
合格した場合は後に続く受験生の参考になります。
また不合格になった場合は、不合格の要因を探る資料になります。
なるべく早いうちに再現を作成したほうがいいでしょう。
人によっては試験直後は緊張や気持ちが高まって内容を覚えていないかもしれません。
内容を忘れていることはありません。
思い出せないだけです。
口頭試験の再現を作るのは、技術士の使命だと思って作成してください。

一息ついたら次の目標を立てましょう。
一般部門に合格した場合は、次は総合技術監理部門に挑戦しましょう。
総合技術監理部門の受験の準備を始めます。
横浜すばる技術士事務所から発売している資料を読み業務経歴票を作成しましょう。

総合技術監理部門に合格した場合は、技術士の資格を活かして副業を始めましょう。
こちらも横浜すばる技術士事務所が運営している、技術士副業講座を受講しましょう。
技術士取得は勉強の終わりではなく、キャリアの始まりです。
次のキャリア形成を目指してください。
次のキャリアは技術士の資格を活かすことです。
その準備に取り掛かってください。

合格発表

口頭試験に合格したら、技術士を名乗る権利があります。
まだ技術士ではありません。
一日も早く技術士の登録をしましょう。
登録されて初めて技術士を名乗れます。
合格後に速やかに登録の手続きをすれば、3月末には登録証が届きます。
コンビニエンスストアで登録証のスキャンデータを取ります。
pdfにしておけば、会社への届け出も敏速に行います。
また、登録証の原紙は額縁に入れて家に飾っておきましょう。

また、試験に合格したら応援してくれた方たちに合格の報告とお礼をいいましょう。
技術士に合格してうれしいのはわかります。
しかし感謝と謙虚さを忘れてはいけません。
偉くなったのではなく、責任が重くなったのです。
このことを忘れると、職場や取引先から嫌われます。
技術士になった途端に天狗になり、周囲から嫌われた方をたくさん見てきました。
不合格を繰り返している方からは、ねたまれるだけです。
そのことを心にとめて行動してください。

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所
代表:横浜すばる
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)

技術士一次試験、技術士二次試験、技術士総合技術監理部門とすべて1回で合格しました。
これは運や努力もありますが、試験に合格する技術(ノウハウ)を習得していたからすべての試験を1回で合格しました。
仕事をしながら勉強時間を確保することは大変なことです。
少ない勉強時間で効率的に学び合格するには、合格する技術を習得する必要があります。
その合格する技術を講座ではご指導させていただきます。

■当講座のポイント
当講座は「受験対策資料」「オンライン講座」「個別指導講座」の3つから構成しています。
また多様な要望にお応えするため「口頭試験講座」「無料メルマガ」「技術士副業講座」も併せて運営しています。

まず「受験対策資料」で合格する論文の書き方を習得してください。
「オンライン講座」や「無料メルマガ」でモチベーションの維持が図ります。
資料だけではわかりにくいところ、受験生が勘違いしそうな情報、試験問題の解説と論文の書き方「オンライン講座」で指導していきます。
あわせて事前にメールで頂いたご質問についても回答をさせていただきます。

合格する論文の書き方を理解したら、実際に過去問題を使用して論文を書いてみます。資料の通りに書ければ問題ありません。念のため自分の書いた論文が正しいか否かを判定するためには「個別指導講座」を受講することをお勧めします。
ここで指摘する項目をよく理解し、認知して論文を書けば合格する論文が必ず書けます。
論文の添削に回数制限はありません。
期間内であれば何度でも添削を行います。
このような講座は他に類を見ないと思います。

効率的に合格する論文を書く技術をご指導させていただきます。

■こんな方にお勧め
・合格する論文の書き方が分からない方
・仕事が忙しく遠方で対面の講座に参加できない方
・オンライン講座やオンライン面談で効率的に勉強したい方
・資格取得後の自己キャリアについて考えていきたい方
・他社の講座で成果が出なかった方
・受験へのモチベーションを維持向上したい方
・総合技術監理部門を受験される方
・総合技術監理部門にどうしたら合格するのかわからない方

■総合技術監理部門指導の第一人者
総合技術監理部門とはどのような部門でしょうか。この問いに正確に回答できる人はほとんどいません。またこの問いに対して回答を教えている講座もありません。
唯一教えているのは「yokosuba技術士受験講座」だけです。
これは当社が自慢しているわけではなく、多くの受講生から得た情報です。
総合技術監理部門の受験でお悩みの方は、是非とも「yokosuba技術士受験講座」のご受講を強くお勧めします。

2009年に技術士講座を開講して、2024年で15年になりました。
その間に指導した受講生は500名を超え、多くの方が技術士試験に合格して、各界で活躍されています。
長い歴史と実績のある「yokosuba技術士受験講座」で合格を勝ち取りませんか?

YouTubeチャンネルは以下です。

https://www.youtube.com/user/YOKOHAMASUBARU


https://gijyutushijyuken.com/

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