筆記試験が終わった。
その瞬間に、次の戦いはもう始まっています。
技術士第二次試験の総合技術監理部門を受験した後、
多くの方は「とりあえず終わった」と安心したくなります。
もちろん、試験直後は疲れていると思います。
択一式で迷った問題もあるでしょう。
記述式で書き切れたか不安な方もいるでしょう。
しかし、総合技術監理部門では、
筆記試験が終わった後に必ずやっておきたいことがあります。
再現答案は、単に「何を書いたか」を思い出すための記録ではありません。
口頭試験で何を聞かれるかを予測するための重要資料です。
この記事では、技術士第二次試験 総合技術監理部門において、
筆記試験直後に再現答案を作る重要性と、口頭試験で聞かれるポイントまで復元する方法を整理します。
再現答案は、筆記試験後すぐに作る
再現答案は、できるだけ筆記試験の直後に作成することが重要です。
試験が終わった直後は、
問題文、設問要求、自分が書いた構成、使ったキーワード、迷った箇所などを比較的よく覚えています。
しかし、数日たつと記憶は急速に薄れていきます。
特に総合技術監理部門では、単に文章を復元するだけでは不十分です。
記述式で取り上げた業務、5つの管理の使い方、問題点、優先したこと、調整したこと、対応を選んだ理由まで思い出す必要があります。

再現答案を単なる記録として扱わないことです。
筆記試験で何を書いたかを残すだけでなく、
設問要求にどう答えたか、総監視点でどう判断したかを整理することで、口頭試験の準備資料になります。
特に口頭試験では、
答案の内容そのものよりも、判断の背景や理由を問われることがあります。
そのため、再現答案を作る段階で、
記述内容、設問要求、総監視点、想定質問をつなげておくことが重要です。
記述式で復元すべき内容
総合技術監理部門の再現答案では、本文を一字一句思い出すことだけにこだわる必要はありません。
大切なのは、口頭試験で説明できるように、答案の骨格と判断の流れを復元することです。

記述式の再現答案では、
一字一句を完全に思い出すことよりも、答案の考え方を再構成することが重要です。
まず、どの業務を題材にし、どのような制約条件の中で答案を書いたのかを明確にします。
過去問を見たときに、関連するキーワードや判断の視点がすぐに浮かぶかを確認してください。
そのうえで、5つの管理をどのように使い、どの管理分野を重視したのかを整理します。
最後に、問題点や優先順位を踏まえて、
なぜその判断に至ったのかを説明できる状態にすることで、口頭試験で回答の軸がぶれにくくなります。
特に重要なのは、対応を選んだ理由です。
総合技術監理部門の口頭試験では、
「なぜそう判断したのですか」「他の選択肢はありませんでしたか」「5つの管理のうち、どれを重視しましたか」といった質問が想定されます。
そのため、
再現答案を作るときは、書いた内容だけでなく、判断の背景まで復元しておく必要があります。
5つの管理は、書いた場所ではなく使い方を復元する
再現答案を作るとき、5つの管理を答案のどこに書いたかだけを思い出しても不十分です。
重要なのは、5つの管理をどのように使って判断したかです。

5つの管理は、答案に名称を書けばよいものではありません。
実務では、費用、工程、人員、情報共有、安全、社会的影響が互いに関係しており、どれか一つだけを見て判断することはできません。
例えば、工程短縮を優先すれば人的負荷や安全確認に影響が出る可能性があります。
再現答案では、各管理分野をどのように関係づけ、どの管理を優先し、他の管理とのバランスをどう取ったのかを整理することが大切です。
問題点と優先順位を整理する
総合技術監理部門らしい再現答案にするためには、
「どのような問題に対応しようとしたのか」と「何を優先して判断したのか」を整理することが重要です。
実務では、安全、工程、費用、品質、人員、説明責任などをすべて同時に満たせるとは限りません。
工程を優先すれば確認不足や現場負荷が増えることがあります。
安全確認を手厚くすれば、工期や費用に影響することもあります。
そのため、
再現答案を見直すときは、どの問題を防ぐために、何を優先し、何を調整したのかを説明できるようにします。

まず、「問題点」では、そのまま進めた場合に何が困るのかを書き出します。
次に、「優先したこと」では、
安全、品質、工程、費用、人員、説明責任などの中で、特に何を重視したのかを整理します。
さらに、「調整したこと」では、
優先した結果、他の条件にどのような影響が出たのか、その影響をどう小さくしたのかを整理します。
最後に、「対応を選んだ理由」として、
なぜその対応が最も妥当だと考えたのかを説明できるようにします。
択一式の手応えも整理する
再現答案というと、記述式の復元だけを考えがちです。
しかし、総合技術監理部門では、択一式の手応えも整理しておくことをおすすめします。
択一式の結果は、口頭試験で直接聞かれることは多くないかもしれません。
しかし、自分の弱点を把握するうえでは重要です。
間違えた問題がある場合、
それは知識不足だったのか、読解ミスだったのか、選択肢の細工を見抜けなかったのかを整理しておくと、次の学習や口頭試験準備に役立ちます。

択一式の振り返りでは、正解数だけを確認しても次の対策につながりにくいです。
大切なのは、迷った理由を知識不足、読解ミス、論理判断の誤りに分けて整理することです。
知識不足であれば、用語や制度の理解を補う必要があります。
読解ミスであれば、条件や限定表現の読み方を見直す必要があります。
論理判断で迷ったのであれば、選択肢の理由と結論のつながりを確認する練習が有効です。
口頭試験で聞かれるポイントまで復元する
再現答案を作る最大の目的は、口頭試験に備えることです。
総合技術監理部門の口頭試験では、
筆記試験で書いた内容そのものだけでなく、その背景にある考え方や対応を選んだ理由を問われる可能性があります。

再現答案は、作成しただけでは口頭試験対策として十分ではありません。
答案に書いた内容を、面接官から聞かれる質問の形に変換することで、実際の回答準備につながります。
例えば、
答案で特定の管理分野を重視した場合は、なぜその管理を重視したのか、他の管理とのバランスをどう取ったのかを説明できるようにします。
このように、
再現答案の各記述に対して「なぜ」「他の選択肢は」「どのように判断したか」と問い直すことで、
想定問答の質が高まります。
再現答案を作るときの注意点
再現答案を作るときは、正確さにこだわりすぎて手が止まらないように注意してください。
もちろん、できるだけ本番に近い形で復元することは重要です。
しかし、一字一句を完全に再現できなくても問題ありません。
大切なのは、答案の骨格、論点、対応を選んだ理由、総監視点を残すことです。

再現答案を作るときに最初から完璧な文章を目指すと、記憶が薄れる前に必要な情報を残せないことがあります。
まずは、問題文、設問要求、書いた構成、使った管理分野、迷った点を箇条書きでもよいので残すことが大切です。
その後、口頭試験で説明しやすいように、論点や対応を選んだ理由を整理していけば十分です。
また、うまく書けた部分だけでなく、
不安が残る部分や突っ込まれそうな部分も記録しておくと、後の対策が具体的になります。
まとめ
技術士第二次試験 総合技術監理部門では、筆記試験が終わった後に再現答案を作成することが重要です。

筆記試験が終わったら、まず当日中、遅くとも翌日までに再現答案の材料を書き出します。
この段階では、きれいな文章にする必要はありません。
問題文で問われたこと、自分が使った業務、答案の大まかな構成、書いたキーワード、迷った点を箇条書きで残します。
次に、記述式については、
業務の前提、5つの管理の使い方、問題点、調整したこと、対応を選んだ理由に分けて整理します。
この整理をしておくと、
口頭試験で「なぜその対応を選んだのか」と聞かれたときに、結論だけでなく考え方の流れを説明しやすくなります。
択一式については、
点数の予想だけで終わらせず、迷った問題を思い出して、知識不足だったのか、条件の読み落としだったのか、選択肢の論理を見誤ったのかを分けておきます。
最後に、再現答案の内容をそのまま読み返すのではなく、面接官から聞かれそうな質問に変換します。
具体的には、「なぜその管理を重視したのか」「他の選択肢はなかったのか」「その対応でどの問題を小さくできたのか」という形で、自分に質問を作ります。
この作業まで行うことで、再現答案は単なる振り返りではなく、口頭試験で自分の判断を説明するための準備資料になります。
再現答案で復元すべき内容は、
記述式で取り上げた業務、5つの管理の使い方、問題点、優先したこと、調整したこと、対応を選んだ理由です。
また、択一式についても、迷った問題や手応えを整理しておくことで、自分の弱点を把握しやすくなります。
筆記試験が終わったら、できるだけ早く再現答案を作成し、総合技術監理部門らしい説明ができるように準備を始めましょう。
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