令和元年度建設部門道路Ⅱー1-2 A判定の論文
目次
問題
Ⅱー1ー2 平成30年3月の道路法改正により創設された,重要物流道路制度の目的を説明せよ。また,重要物流道路制度の概要について述べよ。
参考:日本技術士会
解答
1.重要物流道路制度の目的
物流は、国民生活の根幹を支えている。平常時、災害時を問わず、物流の拠点である港湾や空港と都市、都市と地方の物流拠点などを円滑にネットワークさせておく必要があるため、この制度が創設された。
2.制度の概要
①国土交通大臣が、空港・港湾と物流拠点を結ぶ高規格幹線道路、直轄国道、都市高速道路等の物流上の重要な道路を「重要物流道路」として指定。
②重要物流道路は、トラックの大型化に対応した特別な構造基準を設定。具体的には、昨今増加している国際海上コンテナ車(40ft 背高)が円滑に通行できる構造基準とする。(建築限界の高さを 4.5m から 4.8mに)
③すでに構造基準を満たしている区間については、国際海上コンテナ車の特車通行許可の手続きを免除。ただし、経路確認のため ETC2.0 の装着を要件とする。
④災害時に重要物流道路の脆弱区間の代替路や物流拠点(医療拠点等)への補完路が被災した場合、国が地方に代わって道路啓開や災害復旧を実施できることとする。
これら①から④により、平常時・災害時ともに、より円滑で安定的な物流を確保していくものである。
以上。
この記事を書いた人
横浜すばる技術士事務所
代表:横浜すばる
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