独学では気づけない?総合技術監理部門の口頭試験で「総監マインド」を証明する面接対策

ハマスタ

技術士二次試験の筆記試験を終え、手応えを感じている方、あるいは不安を抱えながらも結果を待っている方、本当にお疲れ様です。筆記試験を突破すると、いよいよ最終関門である「口頭試験」が待ち受けています。

総合技術監理部門(以下、総監)の口頭試験は、合格率が90%以上と言われることもあり、一部では「筆記が受かればほぼ合格できる」と楽観視されがちです。しかし、ここに大きな罠があります。毎年、一般部門での輝かしい実績や高い技術力を持った受験生が、この口頭試験で涙を呑んでいるのが現実です。

なぜ、優秀なエンジニアが総監の口頭試験で不合格になってしまうのでしょうか?

その理由は明確です。

総監の口頭試験は、一般部門の延長線上にはない「全く別の試験」だからです。

本記事では、独学ではどうしても気づきにくい総監口頭試験の落とし穴を紐解き、面接官が本当に求めている「総監マインド」の正体と、一発合格を確実にするための具体的な面接対策について、合格率を高めるメカニズムを踏まえて徹底解説します。

目次

なぜ多くの受験生が総合技術監理部門(総監)の口頭試験で不合格になるのか?

総監の口頭試験で不合格になる最大の要因は、一言で言えば「準備不足」、そして「試験の本質に対する誤解」です。

筆記試験の合格率は約10%であり、「どうしたら合格点に達するか」を貪欲に学ぶ必要があります。一方で、口頭試験の合格率は90%以上。つまり、「不合格になる人が圧倒的に少ない試験」なのです。

このデータが意味することは、口頭試験の対策とは「いかに素晴らしい解答をするか」ではなく、「いかに不合格になる地雷を踏まないか」を学ぶことにある、という点です。不合格になる人が犯す典型的なミスを見ていきましょう。

一般部門の「成功体験」が総監口頭試験では命取りになる理由

多くの受験生は、すでに一般部門(建設、機械、電気電子など)の技術士資格を保持しているか、あるいはその高い専門技術を武器に総監に挑んでいます。そのため、口頭試験の場でも、ついつい一般部門の感覚で「いかに高度な専門技術を用いて、いかに現場の困難な課題を解決したか」を熱弁してしまいがちです。

しかし、これが不合格への特急券となります。

総監で問われているのは、個別の専門技術(要素技術)の素晴らしさではありません。面接官が聞きたいのは、「そのプロジェクトを管理する立場として、いかに全体を俯瞰し、管理したか」です。一般部門の成功体験に縛られ、技術のディテールばかりを語る受験生は、「この人は総監としての視点を持っていない(一般部門の技術士のままである)」と判断されて落とされてしまうのです。

独学の限界:自分の解答が「業務改善」になっていませんか?

独学で口頭試験の想定問答を作っている方に最も多く見られる失敗が、自身の取り組みを「単なる現場の業務改善」のレベルで説明してしまうことです。

■「作業効率を上げるために、新しいITツールを導入して残業を減らしました」
■「現場の安全性を高めるために、毎朝のKY活動を徹底しました」

これらは非常に素晴らしい取り組みですが、総監の視点としては物足りません。総監が扱うべきは、個別の「改善活動」ではなく、組織やプロジェクト全体にまたがる「5つの管理」の最適化です。独学では、自分の解答が「一般部門の業務改善」にとどまっているのか、それとも「総監レベルの総合管理」に達しているのかを客観的に評価することが極めて困難です。

口頭試験で絶対に必要な「総監マインド」とは?

総監の口頭試験を突破するために不可欠なのが、いわゆる「総監マインド」です。これは抽象的な精神論ではなく、技術士会が発行する『青本(総合技術監理の解説)』等に定義されている、明確な「管理技術者としての思考フレームワーク」を指します。

総監マインドの本質:5つの管理のトレードオフを俯瞰する視点

総監マインドの本質は、以下の「5つの管理」を常に頭に置き、それらの間で発生する「トレードオフ(相反関係)」をどのように調整・最適化したかを説明できる能力にあります。

【総合技術監理部門の5つの管理】
├── ① 経済性管理 (品質・コスト・工程・生産性)
├── ② 人的資源管理 (配置・育成・モチベーション・労務)
├── ③ 安全管理 (労働安全・資産保全・リスク低減)
├── ④ 情報管理 (秘密保持・共有・知的財産・IT活用)
└── ⑤ 社会環境管理 (環境負荷低減・地域社会との調和)

例えば、「工期を短縮したい(経済性管理)」という要求に対して、「突貫工事を行うことで労働災害のリスクが高まる(安全管理)」、あるいは「夜間工事によって周辺住民へ騒音被害が出る(社会環境管理)」といったトレードオフが必ず発生します。

これらを単に「頑張って両立させました」ではなく、「どのような判断軸を持ち、どのようなリスクマネジメントを行って、プロジェクト全体として最適な意思決定を下したか」を論理的に語れること。これこそが総監マインドの神髄です。

面接官が見ているのは「知識の量」ではなく「管理技術者としての判断軸」

口頭試験において、面接官はあなたに知識の暗記量を求めていません。専門知識や総監の定義をいくらスラスラと言い淀むことなく暗唱できたとしても、それだけでは合格しません。

面接官が見ているのは、「想定外のトラブルや、厳しいトレードオフに直面したとき、総監としての判断軸(クライテリア)を持って行動できる人物かどうか」です。

試験中に投げかけられる「もし〜という状況になったら、あなたはどうしますか?」という質問に対し、5つの管理の視点からメリット・デメリットを瞬時に天秤にかけ、組織の長・監理技術者としての最適な一手を導き出すプロセスが評価されているのです。

独学では気づけない、総監口頭試験の落とし穴

どれだけ筆記試験で高得点を取った人でも、独学のまま口頭試験に挑むと、本番で思わぬ落とし穴に嵌ることがあります。

想定問答集の丸暗記が引き起こす「会話のドッジボール」

独学の受験生がやりがちなのが、ネット上の過去問や想定質問に対する「完璧な原稿」を作り、それを丸暗記して臨むことです。

しかし、実際の口頭試験は一問一答の面接ではなく、「対話」です。面接官は、受験生が用意してきたセリフを崩すために、あえて少し角度を変えた質問や、突っ込んだ深掘りをしてきます。

丸暗記に頼っていると、少しでも想定と違う質問が来た瞬間にフリーズしてしまったり、質問の意図を無視して「自分が用意してきた得意な回答」を無理やり喋ってしまったりします。これでは面接官とキャッチボールをしているのではなく、一方的に球を投げつける「ドッジボール」になってしまい、コミュニケーション能力不足として大幅に減点されてしまいます。

客観的なフィードバックなしで「総監の視点」を身につける難しさ

本を読んで知識をインプットすることは誰にでもできます。しかし、「自分の発した言葉が、総監のレベルに達しているか」を自分で判定することは不可能です。

以下の図のように、読書の量や知識の質によって、見えている世界(視界の高さ)は人によって全く異なります。

【視点の高さによる世界の違い】
[思考お花畑状態] ── 情報や表面的な知識を鵜呑みにし、本質が見えていない

[現実直視状態] ── ある程度の知識はあるが、課題の多さやトレードオフの厳しさに落胆する

[総監の俯瞰視点] ── 圧倒的な読解力と視座により、厳しい現実の上から「最適な解決策」を見通せる

独学の場合、自分では「一番上の総監の俯瞰視点」で話しているつもりでも、経験豊富な試験官から見れば「真ん中の現実直視(一般部門レベル)」や「一番下のお花畑状態」に留まっているケースが多々あります。これに本番まで気づけないことこそが、独学の最大の恐怖なのです。

階段をのぼっていく

一発合格を手繰り寄せる!「総監マインド」を証明する面接対策

では、口頭試験で不合格になる地雷を避け、確実に「総監マインド」を証明するためには、どのようなステップで対策を進めるべきでしょうか。

自身の経歴・業務内容を「5つの管理」で再定義する

まずは、提出した「技術体験論文」や「業務経歴票」に書いた内容を、すべて総監のフレームワーク(5つの管理)に分解・再定義する作業から始めます。

管理項目あなたの業務における具体的な要素・事象発生したトレードオフと調整内容
① 経済性管理工期、予算、人員、求められる品質・成果物予算削減の要求に対し、どのように品質を担保したか
② 人的資源管理メンバーの配置、協力会社との連携、スキル育成人手不足(人的資源)とタイトな工期(経済性)の調整
③ 安全管理現場の安全対策、情報漏洩リスク、資産保全安全対策の徹底(安全)による作業効率低下(経済性)の解消
④ 情報管理プロジェクト内の情報共有、知財保護、ITシステム最新ツールの導入(情報)に伴うコスト(経済性)とセキュリティ(安全)の担保
⑤ 社会環境管理廃棄物処理、CO2削減、周辺住民への説明・配慮近隣対策(社会環境)の実施に伴う、工程(経済性)への影響管理

このように、自分の過去の業務を「総監の言語」に翻訳しておくことで、本番でどんな角度から質問されても、総監マインドに則った回答を瞬時に組み立てられるようになります。

模擬面接を通じて「総監としての対話力」を磨く

頭の中で用意した回答を、実際に「声に出して他人に伝える」訓練を必ず行ってください。それも、ただの知人ではなく、「総監の採点基準を熟知しているプロ」を相手にした模擬面接でなければ意味がありません。

模擬面接を行うことで、

■質問に対して結論ファーストで答えられているか
■話が一般部門の技術論に脱線していないか
■トレードオフの調整を「総監のキーワード」を使って説明できているか

といった点が浮き彫りになります。録音や録画を活用し、自分の話し方の癖や論理の矛盾を客観的に修正していくことが、合格率を90%以上から「100%」へと引き上げる唯一の方法です。

短期間で総監マインドを叩き込む「総合技術監理部門 口頭試験講座」

「筆記試験は通っているかもしれないが、口頭試験の準備をどう進めればいいか分からない」

「自分の業務経歴で、本当に総監マインドをアピールできるのか不安だ」

そんな受験生の皆さんのために、横浜すばる技術士事務所では【総合技術監理部門 口頭試験対策講座】を開設しています。当講座は、技術士試験(一次、二次、総監)のすべてを一発合格した講師が、10年以上の指導実績に基づいて開発した「確実に不合格を回避し、一発合格を掴み取るための実践講座」です。

あなたの解答を「総監レベル」へ引き上げる個別添削と模擬面接

口頭試験には明確な採点基準があります。何を聞かれるか分からなくても、必要な能力を面接官に証明できれば必ず合格します。当講座では、合格に必要な「魔法のキーワード」を効果的に使いこなす訓練を行います。

  • 口頭試験対策特製資料&想定質問の提供過去の膨大な質問事例とその解答、採点基準を凝縮した資料をお渡しします。まずはこれで口頭試験の「正しい戦い方」を理解してください。
  • オンライン(Zoom)による実践的な模擬口頭試験(1回最大60分)本番さながらの緊迫感で行う模擬面接(20分)と、あなたの解答のどこが良くて、どこをどう修正すべきかを徹底的に解説する講評(40分)のセットです。
  • 動画録画で復習も万全模擬面接の様子は録画可能です。通勤時間や隙間時間に自分の受け答えを何度も見返すことで、総監としての対話力が自然と脳に刷り込まれます。
  • メール相談無制限受講期間中は、想定問答の作成に関する疑問や不安な点を、いつでも回数無制限で相談いただけます。

独学の迷路を抜け出し、自信を持って本番に挑むために

読書や知識の量が足りていない状態でどれだけ悩んでも、総監の壁を越えることはできません。見えない五里霧中の霧を晴らす最も簡単な方法は、「すでに高い視点から世界が見えている人に教えてもらうこと」です。

当講座の受講料は 27,500円(税込)(※模擬口頭試験の追加は11,000円/回)。

これだけの投資で、独学で何年も不合格を繰り返すリスクをゼロにし、一発で総監の称号を手にすることができます。

まとめ:総監マインドをマスターして、口頭試験を突破しよう

総合技術監理部門の技術士資格は、技術者として最高峰の栄誉であり、あなたのキャリアを劇的に変える力を持っています。だからこそ、最終関門である口頭試験で「一般部門の延長」という勘違いによる不合格だけは絶対に避けなければなりません。

口頭試験の本質は、「不合格になる理由を学び、それを本番でやらないこと」です。

総監マインドを正しく理解し、5つの管理の視点から自分の経歴を語れるようになれば、口頭試験は決して怖いものではありません。むしろ「非常に簡単な試験」に変わります。

仕事をしながら限られた時間の中で確実に合格を手にするために。あなたのこれまでの努力を最高の結果へと結びつけるために、ぜひ一歩を踏み出してみませんか?

プロの指導のもとで「総監マインド」を完璧にマスターし、自信を持って本番の面接官を圧倒しましょう。皆様のご受講を心よりお待ちしております。

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この記事を書いた人

横浜すばる技術士事務所
代表:横浜すばる
技術士(建設部門ー施工計画、施工設備及び積算) (総合技術監理部門)

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2009年に技術士講座を開講して、2026年で17年になりました。
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